暘州通信

日本の山車

◆00618 金富神社祭

2011年01月19日 | 日本の山車
◆00618 金富神社祭
□社名 金富神社(きんとみじんんじゃ)
□所在地 福岡県築上郡築上町大字湊
□祭神
チュウアイテンノウ 仲哀天皇
オウジンテンノウ 応神天皇
ジングウコウゴウ 神功皇后
タカオカミノカミ 高□神(□文字なし)
コノハナサクヤヒメ 木花咲夜姫命
□祭は五月上旬。
□山車(踊車)
山車(踊車)が一臺出る。
□汎論
 金富神社の創祀の歴史は古い。詳細は不明だが、全国に四万社以上あるといわれる八幡神社の総本宮である宇佐神宮の元宮とされる。チュウアイテンノウ(仲哀天皇)、ジングウコウゴウ( 神功皇后)の西征時になんらかの功績があったと考えられるがその伝承は無く、延喜式神名帳が編まれたときには存在していたはずだが、記載の無い延喜式神名帳外社となっている。
 社名は、創祀時には「やはた」、あるいは「やばた」と呼ばれていたといわれ、古代に栄えた
海神族(綿津美氏)の【倭の版図】の内にあり、【秦】、【和田】はその支族と考えられることから、「はた」、「わだ、わた」であり、謎の多い『魏志倭人伝』の【邪馬臺國】を「ヤワタコク」と読めば、「八幡・やわた」に通じる。【倭國】は後の【奴國】であり、【大倭】は、【総ての倭氏】を統括するの意で、【大倭】は後の同音の【大和】であろう。
 「八幡」の訓(よみ)は「やはた」、「やわた」であり、これを「はちまん」と読むようになった
のは九世紀以後といわれる。換言すると、【倭の邪馬台国は九州】、【大倭の邪馬台国は大和】ということになるかもしれない。
 金富神社(きんとみじんじゃ)の社名は、「絹富八幡」から変じたもので、【絹富名】に由来するとの説がある。、【絹富名】の名称は、備前国(岡山県)に【国衙領・絹富名(きぬとみみょう)】がある。