暘州通信

日本の山車

◆18008 志登神社

2011年01月15日 | 日本の山車
◆18008 志登神社
論攷 延喜式神名帳
□社名 志登神社
□所在地 福岡県前原市(旧前原町)大字志登
□旧国名 筑前國
□祭神
トヨタマヒメノミコト 豐玉姫命
配祀
ワタツミノカミ 和多津見神
オキナガタラシヒメ 息長帶姫命
ヒコホホデミノミコト 彦火火出見尊
タケノウチノスクネノミコト 武内宿禰命
配祀
コウラミョウジン 高良明神
□汎論
 志登神社は、延喜式神名帳筑前國怡土郡に記載される、筑前國十九社のうちの一坐である。
 海神族(綿津美氏)の祀った、創始期の古い形体をいまに伝える古社である。皇室系神のオキナガタラシヒメ(息長帶姫命)、タケノウチノスクネ 武内宿禰命はジングウコウゴウ(神功皇后)の九州西征を秘める。コウラミョウジン(高良明神)は、もと高麗(高句麗)の神で
朝鮮系である。
 近隣周囲には弥生時代前期から後期とされるドルメン(支石墓)が存在するのは注意を要する。
 ドルメン(支石墓)はフランスのブルターニュ地方に巨大な遺跡があり、アフリカや中近東諸国、インドなどに知られ、中国では山東半島から韓国に至り、韓国では二千数百に及ぶドルメンがあるとの報告がある。ドルメンは、日本の古墳文化に多大な影響を与えており、海神族(綿津美氏)とドルメンを建造した民族の間には接触があったはずである。ドルメンは、熊本県島原方面に知られ、大分県、四国・徳島、奈良県、岐阜県に及ぶ分布がある。まだよく知られていない磐組にはドルメンであるものがありそうで、今後の発表が待たれる。