一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

アメリカが新たに超音速機を開発

2018-04-05 05:29:45 | 日記

『特有の騒音抑える次世代超音速機、試験飛行へ』という記事を見て、漸くアメリカが動いたか、という気がしてきた。嘗て、ヨーロッパで先んじて超音速機が完成し、就航したが、燃費の悪さと騒音が余りにもひどいために、既に運行を取り止めている。今回、アメリカが新たに開発している次世代超音速機は果たして今までの課題を超えることが出来るのだろうか。若し、超えることが出来たら、一大革命に等しい。

アメリカが開発中の超音速機は、速度が現在のジェット旅客機の1.5倍に相当するという。高度17000メートルの上空を飛ぶことで、空気抵抗は今よりも慧眼出来るはずだ。従って、燃費も少なくて済むように設計されることだろう。問題は騒音だが、今回開発中の超音速機は騒音を少なくするような設計にするようだ。様々な技術を統合して燃料消費と騒音を最小限に留めることを目標に挑んでいる。

果たして目標とする超音速機が出来上がるだろうか。アメリカの事だから、何となく計画通りにできるような気がする。今までに何回も失敗を重ねているのだから、今回は成功に持って行きたいところだ。若し成功すれば、世界の長距離旅客機は、今回開発しようとしている飛行機に置き換えられることになる。そうなると、アメリカの航空産業が益々反映することになるだろう。

それに引き換え中国はどうだろう。現在飛ばそうと試みている中国製ジェット旅客機はようやく飛べるところまでこぎつけた形だ。とはいえ、現在のところ国際認証は取れていない。従って、基本的には中国製ジェット旅客機は中国国内でしか就航できない。空を飛ぶ棺桶だ。中国のエンジン開発は自動車にしろ、飛行機にしろ、開発速度が極めて遅い。このまま行くと、中国にはジェットエンジンは永久に自国産ではできないことになる。

中国は機械工学、材料工学、電子工学、など多くの工学分野で後れを取っている。何故工学分野での発展が遅いのか。それは基礎科学分野の研究が遅れているからではないか。他国が開発した科学技術の応用は素早くやるが、中国独自で新しい分野の開発は中々進まない。基礎科学分野は一生一席で出来るものではないが、やれるところはやらなければ永久に追いつけないことになる。

アメリカの新たな挑戦はロシアにも影響するのではないか。勿論ロシアも何らかの研究はしているかもしれない。2023年頃に実際の超音速機が飛ぶと云っているが、期待したい。

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