一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

トランプ大統領はアメリカ版「人民日報」を造りたいのか

2017-01-31 05:31:04 | 日記

『「NYタイムズは廃刊を」=米大統領が暴言ツイート』という記事を見て、大統領が何を望んでいるのか、という事がよく解った。中国の人民日報は中国共産党の機関紙だ。政府が云いたいことを人民日報は事細かく解説をして伝えることを義務づかせている。トランプ大統領は、このような人民日報の様な新聞社が欲しいという事なのかもしれない。そうしたら、何もツイッターで嫌なことを言う必要もなくなるからだ。

アメリカと中国の違いは何なのか。アメリカにが大統領と上下議院議会が存在する。ところが中国は人民議会が存在するが中国人民が選挙で選んだわけではない。また、そのトップにある共産党幹部たちも選挙で選ばれ訳ではないのだ。曲がりなりにもアメリカは議会も大統領も選挙によって選んでいる。アメリカと中国が大きく異なるのは人民の代表かどうかである。それならば、何故、トランプ大統領は中国の様な人民日報を望むのだろうか。

プロパガンダをトランプ大統領が好んでいる、というのなら仕方がないが、そうでもなさそうだ。自分たちの政策を支持してくれないから気に入らない、という単純な発想で発言しているのだろうか。アメリカ大統領として選ばれたからには、少なくとも民主主義という考え方をしなければならないのではないか。嘗て、アドルフ・ヒトラーはドイツ国民に雇用の充実を訴え独逸のトップに躍り出た。

しかし、その後の政策で人種差別など残虐行為に至り最後は悲惨なものになってしまった。あの姿をまさか再現しようというのではないか。アメリカ第一主義は何処まで進むのか。民族主義に進むわけではないだろうし、共産主義に進むわけではないだろうし、何処に行こうとしているのか。それほど人民日報の様な新聞が欲しいのなら、共和党或いはトランプ大統領自身が新聞を発行すればいいのではないか。

言論の自由という基本を捨ててしまったら、第2の中国である。大統領を取り巻く人たちは一体何をしているのか。ブレーンはどうしてしまったのか。アメリカは世界第1の国だ、と言っていたがどうしてしまったのか。アメリカが中国と同じ道に進んだら世界はどうなってしまうのか。アメリカ国民が選挙で選んだ大統領なのだ。今、何かが狂っているとしか思えない。歯車が違うところに引っかかって別の所が回っているとしか思えない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする