一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国高速鉄道、安全や環境では勝負できない

2017-01-27 05:16:09 | 日記

日本の高速鉄道「新幹線」は、50年以上の歴史を持っている。そこで培われたものはスピードだけではない。安全、環境、そしてサービスである。高速鉄道であればある程度のスピードは確保できるのは当然のこと。時速300キロを超えるスピードを出すことは出来る。それよりももっと速いスピードだって出せば出せる。しかし、日本の新幹線は敢えてそれをセールスポイントにしていない。

中国は一所懸命スピードを競っている。「高速鉄道はスピードが命だ」と言わんばかりである。しかし、鉄道は果たしてそれだけでいいのだろうか。日本は敢えて最初に安全性を上げている。乗り物はすべて安全性が確保されるのが当たり前なのだ。中国には安全性を最初に持ってこれない事情があるのかもしれない。故障しない、事故を起こさない、騒音を低くする、という基本理念を日本はセールスポイントにしているのだ。

最後はサービスである。上記の全てが揃っていてもサービスが悪ければ台無しだ。乗客にとって幾ら乗り心地が良くてもサービスが行き届かないと幻滅を感じてしまう。これは全てにおいて言えることかもしれない。日本へ来る外国人は日本のサービス精神に関心をし驚きを示す。観光客の殆どが新幹線を利用する。スピード、乗り心地、サービスが良い。最後に安全に運んでくれる。安全は何もなければ何も感じない。それが安全なのである。

乗る時から降りる時まで何も起きなかった、というのが安全だ。安全には大きなコストが掛っている。目に見えないところで大金を投じているのが安全のコストである。安全の意識は日本人の殆どが持っていることである。勿論、交通には事故が起きることもある。事故対策には多くのマニュアルが整っている。そして常時訓練をしている。日本人の安全意識の高さは誇りの一つである。

中国は事故が起きたらどのような対策を取ってきたのだろうか。勿論マニュアルはあったはずだが、その通りに実行していなかった。そして事故自身を隠そうとした。そのような行為を一目に晒したこともあれば密かに処理してしまったこともあるだろう。中国における事故の実態は殆ど分っていない。公表していないからだ。そのような状況で、世界は中国の高速鉄道を導入するだろうか。若しも、導入して事故が発生した時にどのような対策が照れるのだろうか。安全と環境にお金を投入しないで出し惜しみをしていては誰も見向きをしなくなってしまう。中国高速鉄道を導入した国は事故対策を立てているとは思えない。

コメント
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