一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

死んでも順番待ちは無くならない、「遺体ホテル」大繁昌

2017-01-30 05:17:10 | 日記

『利用者増える「遺体ホテル」 火葬場足りず順番待ち』という記事が出ていた。通常、人が亡くなると通常であれば2,3日以内に通夜、葬儀が行われることになったいる。ところが、最近では亡くなる人が増えてきて、火葬場が足りなくなったというのだ。火葬場は、新規に造ることが極めて難しい。問題は住民の反対運動だろう。住んでいる近くに火葬場が出来ると、土地の価値が下がってしまう、というからだ。

火葬場が新しくできなければ従来通りに行うしかない。火葬場も設備の近代化が進んで、周辺に臭いなどは殆ど出ることはない。大体、火葬にするときに、昔よりも温度が高いという。従って、骨になって出てきた時に気が付くと思うが、骨が皆グズグズになって崩れてしまう。大きな骨以外は細かくなってしまうのだ。焼く温度が高いために起きるのではないだろうか。

小生の家の近く(500メートル位)にも火葬場があるが、そこは江戸時代からある古い火葬場で、非常に狭い。昔は、この火葬場は林に囲まれていて、周辺には住宅などの家は全くなかったところだが、今では近くまで住宅がびっしると建っている。火葬場を広げることは全くできない状況だ。それなら、別の場所に、という話もなかったわけではないが候補地になりそうなところは全て住民の反対でダメになってしまった。

今の火葬場は狭いが、皆我慢している状況である。何処の地区でも火葬場を造るという話が自治体からあると、殆どの地区で反対運動が起きてしまう。火葬場を造るときにスポーツセンターのような保養施設などを併設している所もある。この問題は、保育施設を造るときにも出てきている。必要なものを造るのでも何処に造るかは非常に難しい世の中になってしまった。

人間は生まれた時から死ぬまで簡単ではない。死んだ時にも順番を待たなければならない世の中になってしまった。順番待ちは生きている時には何処にでも見られた光景だったが、
死んだ時にも待たなければならなくなってしまったのだ。死にたくなくたって何時かは死ななければならない。まさか火葬場を予約することもできないだろう。このまま行くと火葬場も「3週間待ちです」という時代が来るかもしれない。そんな時代にならないようにしてほしい。

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