ビジネス系の専門学校の職員として勤務するかたわら、「全国出張キャラバン」と称して各地の学校で「働くことの意義を教える」授業をしている鳥居徹也さん。きっかけは、ニート・フリーター対策の冊子を作って学校に配ったところ、問い合わせが殺到したことだそうです。鳥居さんの授業は、クイズやグラフを効果的に使いながら、また脳科学の知識も援用しながらという、とても興味を惹かれる内容となっています。
鳥居さんのブロ . . . 本文を読む
東野圭吾『容疑者Xの献身』の主人公である私立高校の数学教師石神が、「微分積分なんて一体何の役に立つんだよ。時間の無駄だろうが」と文句を言う生徒に対して、その生徒がバイクが好きなことを踏まえて、オートレースで微分積分が使われていると話すくだりがあります。
「いっておくが、俺が君たちに教えているのは、数学という世界のほんの入り口にすぎない。それがどこにあるかわからないんじゃ、中に入ることもできないか . . . 本文を読む
宮城県教育委員会は、「地域と学校の協働によるみやぎらしい協働教育推進事業」(生涯学習課主管)の一貫として「起業教育普及推進事業」を実施しています。
「起業教育」とは、「豊かな職業観をもった子どもを育成するために、社会における経済活動を教材とし、地域社会と学校が協働して行う体験的な教育活動」ということです。今年度は、県内7中学校でモデル的に展開しています。「協働」というのは、中学校と地域社会との協 . . . 本文を読む
「ドリームマップ」とは、名古屋の人材派遣会社「エ・ム・ズ」が考案したプログラムです。3年前から経済産業省の「起業家教育促進事業」として取り入れられたことで、全国各地の小中高校でドリームマップを作る授業が行われているという記事が目につきました(2006年7月17日付け朝日新聞)。なりたい職業を探す、夢を見つける、夢をかなえるためには何が必要かを考える。丸1日かけて、専門の講師(ファシリテーター)が子 . . . 本文を読む
読売新聞連載中の「教育ルネサンス」シリーズは、現在「小中一貫」を取り上げています。
小学校1年生から中学校3年生まで9学年の児童生徒が同じ校舎で学ぶのが小中一貫校です。これまで、東京都品川区、佐賀市、広島市、奈良市などの事例が紹介されています。
もちろん、ただ同じ校舎にいるだけでなく、給食や掃除の時間に中学生が小学校1年生の面倒を見る、小中を通して共通の教科を学ぶ、「5~7年生」が一緒に授業を . . . 本文を読む
昨日(2006年7月1日)付けの朝日新聞be on Saturday の「フロントランナー」はフルキャストの平野岳史社長。東北楽天ゴールデンイーグルスのホーム球場である県営宮城球場の命名権を3年6億円で買い取ったことで、この人材派遣会社の名前は一躍世間に知られるようになりました。
「8歳で父親と死別。幼い弟と母の3人、家も弁当も小遣いもよそと比べ惨めな暮らし。我慢に慣れ、悔しさをバネに思春期を越え . . . 本文を読む
2日続けて、「妙な親」をテレビで見ました。
昨日は、岡山で殺人事件の容疑者として逮捕された男子大学生の母親。顔は隠されていましたが、テレビに出てくるなんてそれだけでも驚きなのに、インタビューに答えるのを聞いて心底たまげました。テレビカメラの前で口にするのはひたすら息子の心配ばかり。殺された人への悔やみの言葉どころか、その存在さえ認めていないような口ぶりでした。容疑者として逮捕されたばかりとはいえ、 . . . 本文を読む
朝日新聞土曜版"be on Saturday"のフロントページに、「フロントランナー」という連載があります。主に経済界が多いのですが、各界の「最先端を走る人物」たちを紹介する記事です。大企業の経営者やソフトバンク・ホークスの王貞治監督といった有名人も登場しますが、それほど名の知られていない「フロントランナー」たちも多い。ベンチャーの若い経営者、破綻したリゾート施設を次々に蘇らせていくリゾート運営の . . . 本文を読む
たぶん「老人力」というのがそのハシリだったと思うのですが、「○○力(りょく)」という言葉があっちこっちから聞こえてきます。社会力、若者力、市民力、人間力etc.
「○○力」の○○には、本来は、「○○する」という動詞にできる名詞がはいるべきなのですが、そうでない「力」が発展的に使われています。多分にイメージ的な要素もあると思います。
安倍官房長官が主宰する「再チャレンジ推進会議」が先月発表した「 . . . 本文を読む
以前紹介した盛岡市の特定非営利活動法人未来図書館で作成した「社会人のタネ育てています」が届きました。経済産業省の「地域自律・民間活用型キャリア教育推進事業」の委託を受けて、未来図書館が実施した「イーハトーブ・ルネッサンス~企業戦略体験型職業観創生プロジェクト~」の報告書です。
タイトルがまず素敵です。子どもたちを対象としたキャリア教育って「社会人のタネ」を育てることなんですね。冊子の冒頭に、「子 . . . 本文を読む
新聞連載中の「中学生のキャリアデザイン」最終回で、法政大学助教授の児美川孝一郎氏は「キャリアアップという言葉がわたしはあまり好きでない」と言っています。「どこか上昇志向の香りが漂うし、逆に言えば、「『負け組』に転落しないように、常に自分を磨いておかないと」といった強迫的なにおいを感じてしまうからだ」そうです。「キャリアはその人の生きざまそのものであり、本来、アップもダウンもない。あるのは、生涯を通 . . . 本文を読む
男女雇用機会均等法の成立から21年、男女平等参画社会基本法の成立から7年、基本法に基づいた男女共同参画基本計画の策定から6年。
この間、日本社会において男女平等や男女共同参画が劇的に変化したかというと、決してそんなことはなく、むしろ変わっていないことの方が多いのではないでしょうか。「数」から見ても、たとえば職場では圧倒的に男性の数の方が多いし、いろんな会議に出ても女性は数えるほどしかいません。も . . . 本文を読む
リクルート社発行の雑誌「キャリアガイダンス」2006年5月号のテーマは「若者の「自立」を考える 親離れ・子離れの最新事情」。
ニート支援の活動を展開しているNPO法人ニュースタート事務局代表の二神能基さんが、「若者の自立」についてこんなことを語っています。
「よく「やりたいことをやりなさい」と、子どもの意志を尊重する親御さんがいますが、その寛容さがむしろ若者たちにはプレッシャー、ストレスとなる . . . 本文を読む
特定非営利活動法人キャリナビが運営するサイト「CARINAVI」には、学生ボランティアによる様々な職業人たちのインタビューが載っています。現時点で紹介されているのは373人。「オオモノ」からフツーの人まで、年若いベンチャー起業家から年期の入った「匠」まで、いずれにしても今の日本社会をいろいろな面から支えている人たちにちがいありません。そこには、373通りの生き方があります。
基本的なコンセプトは . . . 本文を読む
どの高校にも「進路指導部」というのがあって、進路指導計画に基づいて学校全体の進路指導を担当しています。
各学校の進路指導のタイプは、生徒の進路先によって、大きく3つくらいに分けられるようです。
1 進学を主とする学校
2 就職を主とする普通高校
3 就職を主とする専門学校(農・工・水産・商)
※そのほかに、定時制・通信制課程もある。
県内各学校の進路指導の取組について話を聞く機会がありました . . . 本文を読む