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モクズガニだった!

2007-06-20 10:24:52 | 喰う寝る○太
 岳っくんから送られてきたカニのもう1種は『モクズガニ』ではないかと思っていたところ,岳っくんからも『モクズ~』だとの知らせが入った。
 特徴はハサミについた毛。これが藻屑に似ているところからの命名は世界共通らしい。広島では毛ガニとかモクゾウと呼んでいた。
 
 モクズガニは川ガニで、あらゆるカニの中でも超美味なことで知られている。但し、美味しいと言うのはズワイガニなどのような筋肉の部分ではなく、生殖巣とカニ味噌と呼ばれる中腸線(魚では肝膵臓)を食べるカニとしてである。
 
 もう一つ特筆すべきことは『肺吸虫(ジストマ)』の第2中間宿主であるという点。モクズガニに寄生した吸虫はケルカリアと呼ばれ、包嚢と言うカプセルに包まれた状態で最終宿主に食べられるのを待っているらしい。人等の捕食者に食べられることによって消化器内でカプセルが溶け、若い成虫が出て来て腸壁を食い破って肺や気管支に達すると肺結核のような症状を来たすと言うことだ。
 なので調理の時,充分加熱することが重要。また、カニを殻ごとすり鉢で擂り潰して濾した液を汁にする料理法(by白土三平)があり、その場合,素手で触って皮膚を傷つけると感染することがあると言われているので注意を要するが、これらの点に気をつければいいのであって、実際にも感染例は激減しているようだ。 
 とにかく内臓がうまいので汁で食べるのが一番!
 (左の3尾がモクズガニ,右の2尾はワタリガニ)

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