遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

快適な自転車道・・・上越海岸を歩く・4~名立から有間川へ

2011-02-25 17:49:09 | 海岸線を歩く


 5:00にmalさんのハウスを出て名立に向かいかけ、忘れ物に気づいて引き返す途上で、malさんが件の忘れ物と携帯電話を届けてくれ、事なきを得る。6:10うみてらす名立着。支度をして持参のバナナや行動食を食べ、7:00出発。





 道の駅から続く名立漁港のウインチ小屋を覗き込んだり・・,




 テトラポットに絡みついた木の根が面白いので写真に撮ったりしながらのんびり行く。漁港のぎりぎりにまで迫る山を削った切通し面に現れた地層が圧巻。





 自転車道は国道の内側を並走し、30分余りで鳥ヶ首と言う岬の短いトンネルに入り、





 そこを通過すると海側が解放された洞門となる。洞門の支柱の間にシダや地衣類が繁茂しているのを撮ったり眺めたり・・。





 山側の壁はコンクリートの擁壁であったりち密に積まれた石垣であったりするが、その水抜きのパイプから滴る水がそこだけに植物を育てているのが面白い。イネ科植物やセリとか蕗の薹等のその植物達の逞しさに目が行くのは色のない冬枯れの世界のわずかな緑故か・・。





 小1時間ほど歩くと乳母ヶ岳トンネルと言う460mあまりのトンネルに行く着くが、その前に積雪が深くて歩きにくくなり終には道の端のコンクリートの仕切りの上を歩く羽目になる。そう言うところにもしかし1人か2人分と犬のものと思われる足跡があり、そこから何がしかの心強さが伝わって来るのは人恋しさの故かも・・。





 雪は思いの外深く、乳母のトンネルを抜けた辺りから歩行不能となる。ちょうどそこに茶屋ヶ原と言うバス停の小屋があり、そこで休んでセーターと雪山用のオーバーウエア―を脱ぎ、代わりに被りのヤッケを着てバナナと行動食を摂る。8:16~8:36。
 そこからしばらくは国道を歩くが、歩道は40cmほどの積雪でやむなく路側帯を行く。



えちごつついしおやしらず道・・・上越海岸を歩く・3~能生から名立へ

2011-02-25 16:34:14 | 海岸線を歩く

 トットコ(ニワトリ)岩/自転車道島崎トンネル/またも雪


 再び自転車道に戻ると間もなくトンネル(島崎)が見えて来た。レンガ造りの立派なトンネルでそれが自・歩専用だと思うと何となくウキウキする。が、400mほどのトンネルを抜けるとまたしても雪。




 鮮やかサザンカ/ビワの花咲く・・/

 一旦国道に降りてサザンカの花やビワの花を見ながら5分ほど歩いてまた自転車道に戻るとそこからは快適な道となり・・,



 
 雪つり・庭木の保護/六地蔵

 
 沿道の民家のよく手入れされた庭木の雪吊りや赤いべべを羽織った六地蔵等などをキョロキョロ・のんびりと楽しみながら歩いていると・・,




 ウソ/同/大藤崎斜坑入り口へ1400m・・?


 突然パラパラッと小鳥の群れがやって来て前方10mほどのアジサイの枯れ枝に止まった。灰色の体に黒い頭,ピンク,と言うより赤い胸元が遠目にもわかるウソだ。150mmのズームでは点としか写らないが証拠だけは撮れた。続いてもう1つ別の集団が来て松の木の枝に止まったが、こちらはウソより1周り太めでムクドリほどの大きさだったが何の鳥か分からなかった。




 風車が見えて来た/親知らずが見えなくなった/筒石港を見下ろす


 道の傍らに『JR頸城トンネル・大藤崎斜坑入り口・1400m』と書かれた標識が立っているのに気づく。ここまでにも地名と距離が異なる同じ標識を見た。斜坑が何のためにあり、どういう目的で一般の人に知らせるためのものか分からないが、想像するに頸城トンネルと言うかなり長いトンネルがあって、そのトンネルにアクセスするための坑道が掘られており、それを関係者だけなく一般人も見ることが出来るようになっていると言うことだろうか? 行ってみたい気がしたが、JR関係者だけに示すものであることも否定できないのでやめた。でも気になるしこの疑問は後々まで残るような気がする。それやこれやと色んなものが見えて歩く旅は面白い。
 14:34,目の前の海に突き出た高さ100mほどの岬状の台地に小さめの風車が立っているのが見え、そこから坂道を20分あまり登ると港が見えて来た。





 
 古めかしいけれど現役の中学校の自転車置き場を見送り、『久比岐自転車・ここは糸魚川市筒石,糸魚川起点まで16km,上越起点まで16km・うみてらす名立まで4km』と書かれた自転車道の中間点を示す標識を見る。
 丁度その時,名立で落ち合うことになっているmalさんから電話が入り、単独で米山登頂を試みたものの頂上手前で雪庇の発達した痩せ尾根に阻まれて帰還したとのことで、現地点を告げると『4時くらいになりますネ。先に着いたら風呂に入ってます』と言われる。




 大抜トンネル/プラじゃなく木彫りだった/独特の屋根 


 筒石からさらに2つのトンネルを越え、15:52,名立川を渡って国道に向かう。雲の間から太陽が顔をだし辺りが明るくなる中,うみてらすの広場に着くと時計は15:54を指していた。16:00,道の駅『うみてらす名立』の玄関にく。




 名立川/道の駅・うみてらす名立/16:00着


 道の駅で風呂から出てきたmalmalさんと合流後、車で糸魚川に戻って買い出しを済ませ、それぞれの車で能生の柵口(ませぐち)と言う地区にある第2ハウスに移動し一宿のお世話になる。第2ハウスと言うのは使われなくなった農家を借り受けてその一室を利用しているものだそうで、それと言うのも近くの田んぼでマコモタケを栽培しているのでそのための拠点と言うことらしい。



 沖は降っているが・・/西の空が晴れて来た

 駐車場になっている所は丈余の雪壁で、そこに階段をつけて登ると足元の四角形に掘った穴から光が漏れているので『何ですか?』と尋ねると『明り採り』だと教えられる。2階の窓を開けて入り、階段を下りた居間について初めてその意味が分かった。
 雪の話し,米山の話し,糸魚川からの行程のことなど話すことは山ほどあったが、3時起き,2時間の運転,9時間の歩きで草臥れて寝る前に、malmalさんの方が早々寝てしまった。明日は5時に勝手に出ていくことのみ告げて休む。