7日夜はかねてから狙っていた東港の一番外側の堤防で夜通し釣る。この場所は5mあまりに渡ってテトラで守られているが、テトラの尖った部分と平らな部分が交互に上になっているのが釣人にとって好都合で、潮が低くてもかなり先の方まで降りて行けるので釣りやすい。
8月のキャンプ後のお礼参りの際,徹夜で釣ってメバルの好ポイントであることが分かっており、秋になってメバルがさらに寄ってきていると思われた。
4.6mの渓流竿にミチイト1.5号,ハリス1.0号,ハリはチヌ3号,ガン玉中,餌はアオムシまたはフナ虫。暗闇の中で電気ウキやケミ蛍などの発光目印はなく手に来るアタリだけが頼りの探り釣り(脈釣り)。
メバルのアタリは大きさに反比例する。すぐに鋭いアタリがあって15cm級のメバルが立て続けに釣れるがすべて放流。微かにひっかかるような,あるいはコツンと言う小さなアタリの場合は大きいものが期待できる。
この夜は好調で、3時過ぎまでに25cm以上のカサゴを3尾,メバルは18~24cmを11尾,それ以下の放流サイズを16尾,計30尾を釣ってそのうち14尾をゲットした。
カサゴの引きは強烈で、根に潜ろうとしてぐいぐいと引く。もちろん根に潜られればそれまでだし、かと言って強引な引っぱり合いをすれば切れる。潜られないように、しかし引き過ぎないように竿の弾力を利用して頑張っていると向こうが力を使い果たして上がってくる。
竿が柔らかければたわめる力が大きくて引っ張り合いがより面白くなる。こちらも竿の弾力を利用できるが、それは向こうにとっても有利に働く場合があり、逃げ切るチャンスが生じる。その駆け引きがたまらない。竿が強すぎるとその妙味がなくなってつまらない釣りになるのだ。
この夜は竿が短かかったのでラインを長く取ってバカを出していたため、3尾のカサゴは重すぎて竿を立てても手元まで上がって来なかった。なのでやむなくラインを手繰って引き上げた。
カサゴは見た目は立派だが頭が大きくしかもその大半は口であるため、頭を落とすと残った身は思いの外少ない。メバルも口は大きいが頭より胴部が大きく身も多い。どちらも煮つけて美味しい魚で、特にカサゴの頭や骨からはいいダシが取れるので吸い物やアラ汁にいいし、頭にも結構身があって旨い。