遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

カサゴ,メバル好調・・・夜通し釣る

2008-09-11 23:10:33 | 平郡島にて・平郡島から

 7日夜はかねてから狙っていた東港の一番外側の堤防で夜通し釣る。この場所は5mあまりに渡ってテトラで守られているが、テトラの尖った部分と平らな部分が交互に上になっているのが釣人にとって好都合で、潮が低くてもかなり先の方まで降りて行けるので釣りやすい。
 8月のキャンプ後のお礼参りの際,徹夜で釣ってメバルの好ポイントであることが分かっており、秋になってメバルがさらに寄ってきていると思われた。

 4.6mの渓流竿にミチイト1.5号,ハリス1.0号,ハリはチヌ3号,ガン玉中,餌はアオムシまたはフナ虫。暗闇の中で電気ウキやケミ蛍などの発光目印はなく手に来るアタリだけが頼りの探り釣り(脈釣り)。
 
 メバルのアタリは大きさに反比例する。すぐに鋭いアタリがあって15cm級のメバルが立て続けに釣れるがすべて放流。微かにひっかかるような,あるいはコツンと言う小さなアタリの場合は大きいものが期待できる。
 この夜は好調で、3時過ぎまでに25cm以上のカサゴを3尾,メバルは18~24cmを11尾,それ以下の放流サイズを16尾,計30尾を釣ってそのうち14尾をゲットした。

 カサゴの引きは強烈で、根に潜ろうとしてぐいぐいと引く。もちろん根に潜られればそれまでだし、かと言って強引な引っぱり合いをすれば切れる。潜られないように、しかし引き過ぎないように竿の弾力を利用して頑張っていると向こうが力を使い果たして上がってくる。
 竿が柔らかければたわめる力が大きくて引っ張り合いがより面白くなる。こちらも竿の弾力を利用できるが、それは向こうにとっても有利に働く場合があり、逃げ切るチャンスが生じる。その駆け引きがたまらない。竿が強すぎるとその妙味がなくなってつまらない釣りになるのだ。

 この夜は竿が短かかったのでラインを長く取ってバカを出していたため、3尾のカサゴは重すぎて竿を立てても手元まで上がって来なかった。なのでやむなくラインを手繰って引き上げた。

 カサゴは見た目は立派だが頭が大きくしかもその大半は口であるため、頭を落とすと残った身は思いの外少ない。メバルも口は大きいが頭より胴部が大きく身も多い。どちらも煮つけて美味しい魚で、特にカサゴの頭や骨からはいいダシが取れるので吸い物やアラ汁にいいし、頭にも結構身があって旨い。

アジ漁

2008-09-11 16:11:21 | 平郡島にて・平郡島から

  
 TAKAHARUさんにアジ釣り漁に連れて行ってもらった。アジ釣りと言っても延縄の一種で、1本の長いライン(釣りではミチイト)に疑似餌ハリのついた枝のライン(同ハリス)を40~50本結んだものをアジの群れの中に投入してゆっくり引きながら釣ると言うもの。

  
 疑似餌のついた長いラインを投入した後、重さ4kgもの錘を使って水深60mの海底付近まで沈めてゆっくり引っ張る。4kgの錘は仕掛け全体を一気に海底まで落とすためのもので、それとは別に1本1本の枝ハリが浮き上がらないようミチイトに当たるメインのラインには20cmの間隔で鉛玉の錘がつけてあるので全体としては相当の重量になる。
 TAKAHARUさんが時々ラインを持ち上げてその感触でかかっているかどうかを探る。『かかっている』と言って持たせてもらったが、仕掛け全体が重いのでよくは分からなかった。
 しばらく流しながら引っ張った後、船べりに取りつけた据付型リールとでも言うべき巻き上げ機で引き上げる。
 1回目は空振りに終わったが2回目にはかなりの数がかかり、大きなものも数本いた。アジに混じってワカナ(ヤズの仔魚)がいたが、タモで掬う前に逃げられた。

  
 付近には同じようなアジやヤズ(ワカナ)狙いの船が数艘いて狭い海域で漁をしているのでお互いの仕掛けが絡み合ったりしないよう常に注意を払い、また潮の流れを読んで船をコントロールしながら漁をしなければならないので素人が同行しても邪魔にこそなれ手助けにはならず、出来るのはせいぜいハリを外すことくらいだが、それとても自動的に巻き上げられるスピードに合わせるとなると簡単ではない。
 それでも梶を右に10度とか元に戻す・・,ニュートラルから微速前進に・・,等の操船を手伝い、3回ほど流して終了した。

 漁師さんの釣り漁は、釣り船での釣りや陸からのサビキ釣り等,いわゆるレジャーとしての『釣り』とはまったく違うもので、まさしく職としての『漁』であるから、仕掛けの準備,魚群の探知と釣り場の選定,漁にかける時間,スピード,効率等,あらゆる面で厳しさがあり、その一端を垣間見た気がした。

  
  
 持ち帰ったアジは背開きにして干す。