今年もイノシシが大暴れだ。周辺の畑では早々と収穫を諦めて引き抜いてしまった所もある。何せ種芋から、出来た小芋まで片っ端から食ってしまうのでたまったものではない。
標高700mの位置にある我が農園では去年は一つ残さずイノシシの食われてしまって収穫ゼロ,推定100kgのジャガイモは皮算用に終った。
今年は被害が更に拡大する兆しを見せていたにもかかわらず、手を拱いているうちに種芋を掘り返されてしまった。幸い枯れることは免れ、また食べられるほどの実もついていなかったので今のところ事なきを得ている。
が、もはや猶予はない。考えた末に電柵を設置するしかないとの結論に達してJAに相談に行き、電柵の本体とコードを注文したがその後音沙汰なし。
日々戦々恐々としながら過ごすより、ほどほどの大きさになっているなら掘ってしまえとばかり試掘してみたが、『う~ん・・・』と唸りたくなる大きさだ。
そもそも半月以上早い。大きいのもあるがこれから太るものの方が圧倒的に多いのだ。かと言ってみすみす全部くれてやるよりは多少なりとも収穫した方がいいに決まっていると、なくなくキタアカリの畝を掘り上げたが通常の半分以下の収量だ。
ついでにアンデスとインカのめざめを試し掘りしてみたが、インカは小さいのが沢山ついているばかりでお話しにならず、埋め戻したいほどだ。アンデスは大きいのもあるが、やはり早すぎて勿体無い。
普通,ジャガイモは気温が25℃を越えると地上部が枯れてしまうが、アンデスは真夏でも枯れず、どんどん大きくなって行く品種である。ただし大きくしすぎると中に空洞ができるという欠点がある。
いずれにしてもまだ掘る段階ではないが、全滅を免れたければ半分くらいは掘っておきたいと考えている。電柵が間に合えばいいのだが・・。
アンデスは外皮は美しい赤だが中身はきれいな黄色で、ホクホク系とネットリ系を併せたような不思議な食感のある美味しい品種である。
そしてまたインカのめざめも格段の味だと聞いているので、l何とか収穫に漕ぎつけたいと思う次第。
こちらはニンニク。過去2回,いい出来だったにもかかわらずダメにした。一昨年は収穫的期に収穫せず放置したために、畑の中でバラバラになって黒く変色してしまったので種にした。去年は早々と収穫したのに、日中50~60℃に達するハウスに夏中置きっぱなして干からびさせてしまった。
出来はいいので今年こそはうまく保管しなくては・・。
キヌサヤは実がつきすぎて潰れてしまった。かつてなかったことだが今年は虫がついて肌が汚くなくなってしまったので売り物にもならず、食べる気にもならなくて放置したままだ。
『絹の鞘』の名を持つエンドウであるからには美しくてはならない。だけど食べられるものを無駄にするのは本意でないからいずれは採らなくては・・。