普段は穏やかな顔をしているが、突然にどう猛な顔に変わり、人々を驚かせる動物がいる。普段、かわいい顔をしている分、どうしたのとその顔は恐ろしい顔にびっくりする。毒ヘビのように普段から恐ろし気な様子をしていないので、恐ろしさが倍化するのである。さて、RSウイルスというウイルスがいる。これにかかると普段は風邪に似た症状で、多くの場合は軽症である。新型コロナウイルスのようなどう猛な顔はしていない。だが、感染力は強く、1歳未満の乳児がかかると重症化するおそれもある。そのRSウイルスが東京で、新型コロナの活躍に影響を受けたのか、患者数が乳幼児を中心に4月半ばから急増し、14日の週に入り、都内の医療機関に報告された患者数は、調査が始まった2003年以降、過去最多となったという。ウイルスはまだまだ、ほかにもいる。彼らの活躍を見て、自分も、自分もと名乗りを上げるウイルスがこれからも出てくることだろう。だから、新型コロナウイルスに活躍させてはいけないのである。(くちなし亭、2021.06.25)
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