昨日、クイーンズ駅伝in宮城が開催された。今年はコロナ禍で、多くのアスリートが練習も思い通りに進まない状況である。試合数も競技数も大幅に減少しているからである。主催者側も観客動員できない状況に二の足を踏むのである。そのような中では、目標も持った人たちとそうでない人たちの間で大きな差ができる。さすがだなと思ったのは、東京オリンピックマラソン代表に決定されている前田穂南(天満屋)と一山麻緒(ワコール)、鈴木亜由子(JP日本郵政G)の3人である。今年は延期になったが、来年のオリンピックに向けて、日々、精進しているのだろう。その走りは他の選手を圧倒していた。ただ、その3人をも凌ぐようなものすごい走りをした選手がいる。新谷仁美(積水化学)選手だ。まるで、1964年の東京オリンピックのアベベ選手のようなストイックな走り方だった。野生動物のように束ねた髪が揺れる。一時引退した彼女が自分の居場所に戻ってきたのだ。(くちなし亭、2020.11.23)
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