EUとイギリスの間で行われている自由貿易協定(FTA)締結交渉だが、双方が提示する交渉期限と言うものは破られるためにあるようなものだ。3月にスタートしたこの交渉は10月15日にジョンソン英首相が交渉期限を設定し、EU側は10月末を交渉期限とした。しかし、今日は11月17日、まだ、交渉は続いている。15日付の英紙サンデー・タイムズは、英EUが「新たな期限」を11月23日とすることで一致したと報道したが、17日と言えば、あと2日である。ほとんどまとまっていない交渉が後2日でまとまるわけがない。むなしい合意期限が新たに設定されて、12月中旬だという。そもそも、イギリスを自らの経済ブロックに引き留めたいEU側と自由国家を求めるイギリスとで接点があるのだろうか。アメリカ大統領選挙後、EUは強気である。フランスを訪れたポンペオ米国務長官に思いっきり冷遇をしたという。トランプ時代のうっぷんをイギリスにもアメリカにもぶつけているようである。(くちなし亭、2020.11.17)
Y-FP Office Japanトップページ
Y-FP Office Japanトップページ