自分のひいきにしているチームがぼろくそに負けたりすれば、その試合は二度と見たくないと言うのが自然の成り行きである。だが、中には、負けても、何となく心地よい試合もある。昨夜の、バレーボールの試合である。ワールドグランプリで、日本代表の相手はロンドンオリンピックで金メダルに輝いたブラジルである。ロンドンオリンピックでは、日本は銅メダルを獲得したのだが、セミフアイナルでは、まったく、このブラジルに手も足も出なかった。そして、今回、相手のブラジルは、その時のフルメンバーである。打点も高いし、球速も早い。まして、日本チームときたら、次のブラジル大会に向けて、メンバーを大幅に入れ替えた。若い選手が多い。だから、ミスも多いし、試合経験も浅いので、後半の大事な場面で、失点を重ねることになった。そして、3セットストレート負けである。新聞は大敗と書いたが、私はそうは思わない。価値ある負けであり、何となくではあるが、１～２年も経てば、互角の勝負に持ち込める予感を漂わせる敗戦だったのである。
Y-FP Office Japan
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