素晴らしい、イチローの記録。

久しぶりに、私の好きなイチロー選手の話題である。今日、日本時間の未明、あと1本に迫っていた彼の生涯安打数、４０００本安打の達成がなされたのである。マリナースからヤンキースに移り、出場機会も少なくなって、本来なら、心が折れてもおかしくない状況にありながら、常に、最善を尽くしていくと言う精神を保ち続けた結果が、この偉業に繋がった。第一打席、心なしか、緊張した顔つきに見えた。確か３ボール目だと思う。振り切ったボールは3塁手の脇を抜けて行った。一塁ベースをゆっくり駆け抜けていく姿は、どうだという顔でもなく、それを隠す顔でもなかった。誇らしいはずだし、うれしいはずであったが、いつものイチローの顔だった。チームメイトが駆け寄ってきて、初めて笑顔を向けたイチローだった。ただ、この記録はメジャーの記録ではない。日米通算記録である。だから、メジャーが主催するテレビ画像では、彼の記録は枠外にあった。だが、そんなことはどうでも良い。彼は素晴らしい選手だし、彼の記録も素晴らしい。

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