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未来はどうなってる?

2017年08月20日 | うんちく・小ネタ


「アマゾンエコー」、「グーグルホーム」が米国で爆発的に売れているというニュースを見て驚きました。
一見、ただのブルートゥース・スピーカーに見えるのですが、人の声を聴き分けて、いろいろな仕事をしてくれる「対話型AIスピーカー」です。
アイフォーンのsiriのように音声認識をし、結果を1秒以内にボイスで返します。

「ビートの効いた音楽をかけて」
「きょうのニュースは?」
「テレビをつけて」
「ピザを注文して」



数年前に鳴り物入りで登場したヒト型ロボット”ペッパー”は、現物価格だけでなく通信やメンテ契約などの維持費が安いとはいえず、一般の方の所有というよりも店舗などの案内係役になってしまいましたが、今回のものは実用的であり、しかも価格はペッパー君の百分の1ほどだそうです。
年内に日本語に対応した機種が発売されるという噂もあるので、楽しみにしています。


1995年から始まった”インターネット革命”によって私たちの生活は激変しました。
辞書や地図、ラジオ、ビデオプレーヤーなどがスマホの中に入り、この便利なデバイスがなければ若者は1日たりとも生活できません。

今更ですが、「便利」について今一度考えてみましょう。
例えば、「便利な家電」について。
おいしいご飯が炊ける電気炊飯器は、日本人が発明した家電の傑作ですが、ロボット掃除機やシャワー式トイレなどは、なくても特に不便を感じません。
まぁ、使い馴れてしまうと、あった方が良いと思ってしまいそうですが、実のところちょっと微妙な存在です。

私が子供の頃には、家に電話はなく、手紙と電報、或いは駅の掲示板でコミュニケーションを取っていた時代です。
それでも楽しい日々を送っていました(と思っています)。
やがて、電話が普及し、コードレス電話、ポケベル、携帯電話、そしてスマホの時代に。
LINEグループで悩みを抱える若者が多いと聞く機会も増えてきましたし、”便利”なものは、同時に”厄介”な一面を持つのだと感じることも多くなって来ました。


生活をしていて、便利を実感するのは「タイムズ」「ダイソー」「アマゾン」等。
コインパーキングの「タイムズ」は、売り手良し・買い手良し・世間良し(タイムズ・利用者・土地の所有者)の「三方よし」を実現するビジネスモデルです。
また100円ショップは、これぞ庶民の味方。所有価値よりも使用価値を追求する姿勢に拍手を送りたいものですが、”使い捨て文化の助長”や”専門店の衰退”などの影響もあります。

私もよくお世話になっているネット通販は、今後どうなっていくのでしょうか。

お米や飲料など重いもの、かさばるものなどを注文していた利用者も、そのあまりの便利さゆえに、日用品・消耗品までありとあらゆるものをネットで購入するようになりました。
事実、中国での流行はすさまじいものがあると、TVや雑誌の特集で紹介されています。


ネット通販拡大の最大の問題点は、物流問題。アマゾンは翌日配達に飽き足らず、即日配達へとエスカレートしています。
顧客の満足度は上がりますが、本当にすぐに必要なものなんてそんなにはないもの。
宅配業者いじめで業績拡大を図るネット通販会社は、物流の体系を真剣に見直すべき時節になりました。



さて、「便利の未来」はどうなるか?
”ドラえもん”のようなAIロボットが各家庭に入り、あらゆる問題に対応してくれるかも知れません。
そうすると・・・、人はますます動かなくなり、考えることもなく、太った豚のようになっていくのかも知れませんね。



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