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食の日本史探訪

2023年11月15日 | うんちく・小ネタ




食の日本史探訪です。

◇539年、こんにゃく伝来。仏教伝来は538年、百済の聖明王が欽明天皇に
仏像を贈ったということですから、ついでにこんにゃくも同梱したに違いありません。
知人の中国人曰く、「なぜか中国にこんにゃくは伝来せず、最近になってやっと
広まってきた。こんにゃくを意味する単語『魔芋』が辞書に載ったのも、ついこの間」。
魔法の芋は朝鮮半島が発祥なのです。
 




◇600年、箸伝来。これは607年に聖徳太子が始めた遣隋使の影響が大きいとか。
それまで日本の食事スタイルは手づかみだったのですが、隋の使者に文化水準の
低さを笑われることを恐れた聖徳太子は、遣隋使の運用開始を前に箸の使用を
奨励したのです。しかし、実際はかなりぎこちなく、一夜漬けバレバレだったとか。
 





◇676年、天武天皇が肉食を禁じます。672年の壬申の乱で天智天皇の息子
である大友皇子に勝利した天武天皇は、日本の食文化を大きく左右することに
なる肉食禁止令を出します。以来、明治維新までの1200年間、米が日本人を
支えました。
 





◇1891年、足折れ式ちゃぶ台特許取得。ちゃぶ台も日本の食文化を変えた
アイテム。家長から順に並んで食べるそれまでの箱膳スタイルから、一家団らん
のちゃぶ台食卓へ。ちゃぶ台は、まさに民主主義のシンボルでした。
ちゃぶ台ごときが特許になるのか。日本の特許制度がスタートしたのはアメリカに
100年遅れて1885年。黎明期の特許申請は日用品がほとんどだったらしく、
足折れ技術にも特許価値が十分あったのです。
ちなみに同じ1891年、アメリカではエジソンがラジオの特許を取得しています。
さすがにアメリカはすごい。

と、こんな感じでマニアな日本史を紹介してみました。
う~ん、どちらかというと世界史の方が、ビジネスで役立ちそうかも。





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2023年11月01日 | うんちく・小ネタ
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