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最近、知人が独立してコンサル会社を起業したのですが、
経営者として当然の壁に激突し、「ビジネスは本当に難しい」と
懊悩を吐露する電話をかけてきました。
当然ながら小生に当を得たアドバイスができるはずもなく、
覚えのあるビジネス書のエッセンスを3件伝授して、
復活の兆しを掴んでもらいました。
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その1.セブン&アイ・ホールディングスの故伊藤名誉会長の悩み
商売の基本は、
「お客様は買ってくださらないもの」
「取引先は売ってくださらないもの」
「銀行は貸してくださらないもの」と考えるべき。
だから商売が本当に好きでないと続かない。
また、規模が大きくなると物事を「お金の物差し」で考えてしまいがちだが、
常に「人の物差し」で考えよ。
お客様と社員とお取引先を大事にするべし。
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その2.人を動かすために「自分ごと」で考えるという博報堂の指南。
人を動かすヒントは「他人ごと」ではなく「自分ごと」で考えること。
親が子の立場で、上司が部下の立場で、社長が社員の立場で、
企業が生活者の立場で考える。
あたりまえの話ですが、相手自身にとっての「自分の視点」で
見ることがポイント。
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その3.サラリーマン根性との決別という商工会議所のささやき
ビジネスマインドは
「結果」を重視、サラリーマン根性は「過程」を重視。
ビジネスマインドは
「報酬は成果の対価」、
サラリーマン根性は「報酬は労働の対価」。
ビジネスマインドの塊であるオーナー経営者と、
サラリーマン根性に毒されている社員との溝を埋めるには、
「会社は自分たちがつくる」という主体的な意識を社員が持ち続けること。
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かつて、植木等が「気楽な稼業」と唄ったサラリーマン根性を捨て去り、
艱難辛苦の商人道へとステージを移した件の知人は、
「コピー用紙1枚のコストを考えて行動している」と言い残して
電話を切りました。
数字の全てが「自分ごと」なのだと、妙にしみじみと思った初夏の夜でした。
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