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江戸時代の循環型社会をお手本にする取り組みが各方面で行われていますが、個人的にはエコ・クッキング推進委員会の「江戸からエコへ」という提案が最も腑に落ちる内容ではないかと思っています。
提案は、「買い物」「料理」「片づけ」の3要素。
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買い物
旬の食材を必要な分だけ簡易包装で買う。旬の食材というと贅沢感が漂いますが、実際は自然の流れに乗ったエコ行動。
例えば、夏に採れる旬のトマト1kgを作るのに必要なエネルギーは1200kcalですが、温室トマトはその10倍の12000kcal。
また、魚の養殖も旬を無視した行為と考えれば、マグロ1kgを育てるのに必要な10kgのエサも反エコかも。
レジ袋なんてのも昔は無かったわけで、ネギがはみ出す手提げかごが昭和の買い物風景でした。
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料理
無駄なく手際よく正しい火加減。薪や木炭を燃料にしてかまどや七輪で調理していた江戸時代、無駄な加熱や手間のかかる料理など論外。もちろん、食材も無駄なく端まで使うのです。
そして、エコ・クッキングに協賛している大阪ガスは、炎のはみ出し禁止を提案しています。火加減が強すぎて、やかんや鍋からはみ出した炎は加熱効率上無駄になるらしいのです。ガスの売り上げを伸ばしたい大阪ガスのコメントだからすごいですね。
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片づけ
手順を考え少ない水で。水が貴重だった江戸時代、食器は桶に汲み取った水で汚れの少ない順に洗ったそうです。
もちろん、米のとぎ汁や野菜のゆで汁も大事な洗浄水。そういえば、実家でも食器は洗いおけに漬けていたっけ。
何も考えずに流しっぱなしの水道水で食器を洗う今日。大さじ一杯のマヨネーズを希釈するには風呂13杯分の水が必要らしいのですから、洗浄前のふき取りが大事なんですね。
買い物、料理、片づけ。これから時代劇を見る際の注目点。映画「たそがれ清兵衛」で、主人公清兵衛(真田広之)がご飯を食べ終える場面にそれはありました。茶碗に付いた米粒を囲炉裏の湯で流し込んだ後、たくあんで茶碗の表面をきれいにしてそれをポリポリ食べるのです。
茶碗は水洗いなどせず、そのまま食器入れに片づけました。
細部にこだわる映画は、それだけで楽しいものなのです。
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