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やる気の出る色

2021年02月15日 | うんちく・小ネタ



以前、東京国立近代美術館でゴッホ展を見たことがありました。
絵はさっぱりわかりませんが、「芸術家としての自画像」「黄色い家」「種まく人」
「糸杉と星の見える道」など、教科書の定番を生で見ると、さすがに興奮しました。
特にしびれたのが「夜のカフェテラス」。

黄色く輝くカフェと青く塗り込んだ星空とのコントラストが鮮烈で、見ているだけで
パワーを感じたのです。
まさしく、これぞ「黄色の魔術師」ゴッホの真骨頂です。



色彩学の専門家がこの絵の画像解析を行ったところ、全体の絵の中で黄色と青
の占める割合がどちらも35%だったとか。
見事な補色バランスです。

聞くところによると、黄色と青の組合せは「やる気の出る色」だそうです。
黄色と黒は勇気の印、野球でいうならタイガース。
黄色と青はオリックス、がんばろう神戸の原動力。

…やはり色彩効果あり。



そこで、黄色と青でやる気の出るおかずを作りたいと思ったのですが、青い食品
素材というものがほとんどありません。作っても青い食品はヒットしないからだそうです。


それでも負けずに頑張った人が埼玉にいました。
埼玉のある短大生が「オムレツを載せるお皿は何色がいいか」という卒業研究を
していたのです。



黄色いオムレツを青、緑、ピンク、黄色のお皿に盛って評価。
結果は緑が自然な感じでいいという無難な線でしたが、チャレンジしたこと自体を
評価したいですね。



玉子、数の子、たくあんなどの黄色い食品を青い皿に載せて回転寿司で流す。
「やる気の出る回転寿司」なんてどうかと思った…次第です。