人間の顔が左右非対称であることはよく知られています。
感情をつかさどる右脳が顔の左半分を支配し、理性をつかさどる左脳が右半分を支配。
なので、正面から撮った顔写真の真ん中に鏡を置き、右半分どうしをくっつけた顔や左半分どうしをくっつけた顔を作ってみると、実像との違いに驚かされます。
右半分どうしをくっつけた顔は、理性の左脳の象徴だから「建前顔」。
左半分どうしをくっつけた顔は、感情の右脳の象徴だから「本音顔」。
いろんな人で試してみました。
ふだんは恐いお年寄りのAさん。
本音顔が、好々爺のごとき優しい温和顔だったことはうれしい発見。
また、本音顔と建前顔がほとんど同じ人もいました。
裏表がないってことかな。逆につまらないなぁ。
ならば…。
日常よく購入する食品類の本音顔と建前顔は、左右でも上下でもなく表裏。
パッケージの表面には味、素材、産地などのこだわりが建前よろしく派手に躍っているのですが、裏面の原材料表示を見ると、ひっそりと本音が語られています。
調味料(アミノ酸等)…化学調味料ですけど、これ使わないとこんな値段じゃできません。
ビタミンC…一見栄養強化みたいですけど、実は酸化防止剤として使っています。
pH調整剤…これで無理やり賞味期限延長しています。
まぁ、人も商品も表を輝かせるための裏なんだから、必要なダークサイドに違いないといえるでしょう。
スターウォーズのアナキン・スカイウォーカーとダースベイダー。
レ・ミゼラブルのジャン・バルジャンとジャベール。
自分の本音顔と建前顔。
表裏一体の意味を、改めてかみしめる今日この頃です。