あんなこと こんなこと 京からの独り言

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今年もひたすらに

2015年01月18日 | うんちく・小ネタ


今年の干支である「乙未(きのとひつじ)」には、柔軟性、従順性、角を立てずに物事を運ぶ等の意味があるそうです。

とすると今年は「柳に風折れなし」の精神で、流れに逆らわず仕事をする年なのかもしれません。まぁ、年々逆らう根性も無くなってきている・・の・・です・・が。

一方、2015年は穏やかなヒツジのイメージとは裏腹に、災禍を振り返る節目の年でもあります。



戦後70年、日航機墜落事故から30年、阪神大震災、地下鉄サリン事件から20年、JR福知山線事故から10年。

そして、節目を迎える食品がいくつかあります。「オロナミンC」「ココナッツサブレ」が発売50周年、「ぺヤングソース焼きそば」「カップスターラーメン」が40周年。

また、特許問題で揺れに揺れながら、「かつおパック」も各社出揃ってから40年経っています。先行企業の特許をかいくぐって数社が追随し、現在、全国で年間約13億袋のかつおパックが流通しているそうです。
疲れを知らないカツオのように、業界全体が走り続けた結果ですね。



体内に浮袋を持ち、その浮力を利用して泳ぎ回るタイやスズキと違い、浮袋が未発達のカツオは泳ぎ続けなければ海の底に沈んでしまいます。
餌を追いかける時には時速100キロ、餌がなくても30キロ、休憩時でも最低3キロは出さないと沈むという「宿命」の魚。

このタフガイを支えているのが筋肉中に存在する「アンセリン」という疲労回復物質で、かつお節になってもかなりの量を含んでいるとか。
売り続けなければ衰退してしまうという企業の宿命を背に、かつお節のアンセリンを補給しながらかつおパックの歴史は40年。
 
さぁ、流れに逆らわず、今年もひたすら泳ぎ続ける2015年にしたいと、かつおから今更ながらに学んだ次第です。。。


今年も宜しくお願い致します。