あんなこと こんなこと 京からの独り言

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Anger

2014年01月20日 | うんちく・小ネタ
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今から30数年前のある日のこと、<wbr></wbr>大学生だった知人は評判の悪い先輩の仕打ちに怒り、<wbr></wbr>ボコボコに殴るつもりで先輩のいる研究室を目指していました。<wbr></wbr>その時、偶然廊下ですれ違った彼の後輩N君が鬼の形相に異常を察知。<wbr></wbr>事情を話すとこんな言葉で怒りを鎮めてくれたそうです。
「あの先輩とあなたは土俵が違います。<wbr></wbr>横綱が十両の土俵に下りていくことはありませんよ」
知人は決して横綱とは言えませんが、<wbr></wbr>N君には心から感謝していまると、後々に話してくれました。当然ですが、<wbr></wbr>怒りにまかせて先輩を殴らなくてよかったと。
まさに、N君から怒りのマネジメントを処方されたと言えます。
 
人間の喜怒哀楽のうち、<wbr></wbr>扱い方を誤ると最も害のあるやっかいな感情が怒りです。
 
怒りをコントロールすることで生まれるプラス効果に着目し、<wbr></wbr>日本アンガーマネジメント協会が設立されたのが2008年。未だ最近のことです。
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協会が説く怒りのマネジメント法をご紹介します。
 
絶対にやってはいけないのが、<wbr></wbr>イラッとした時に反射的にキレること。この反射を抑えるテクニックが以下のようなこと。
 
その1.
怒りに点数を付けて数値化すると気持ちが落ち着く。<wbr></wbr>例えば、不愉快でうっとうしい…1~3点、イライラして腹が立つ…4~6点、<wbr></wbr>激怒で爆発寸前…7~9点、爆発し震えが止まらない…10点。
 
その2.
怒るか怒らないかの境界線を決める。目安は、「<wbr></wbr>後で後悔するかどうか」。怒って後悔するということは、もともと怒る必要のないこと。
 
その3.
一端その場から離れる。時には逃げることも得策。
 
その4.
気持ちを落ち着かせる魔法の言葉を用意し、<wbr></wbr>心の中で唱える。知人曰く、後輩N君の「土俵が違う」は、<wbr></wbr>いまだに魔法の言葉として重宝している。
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怒りのパワーをプラスに変えることで、<wbr></wbr>ビジネスの活力が生まれるのであれば言うことなしです。そして、時にはゆる~く怒りを鎮めたい。<wbr></wbr>そんな魔法の言葉をひとつ。
写真集「どこへいくカッパくん」の著者アランジアロンゾが、<wbr></wbr>カッパくんのことを評した名言です。
 
「どうでもいいことはたくさんあって、<wbr></wbr>たいていはどうでもいいことなので、カッパくんはそうやって毎日暮らしているのだけど、<wbr></wbr>どうでもよくないこともやっぱりあって、『ま、いろいろあるさ』 な!、カッパくん」
 
怒りのマネジメントにこの言葉を役立てられたらと思った次第です<wbr></wbr>。

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迎春

2014年01月01日 | インポート

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