あんなこと こんなこと 京からの独り言

「京のほけん屋」が
“至高の薀蓄”を 京都からお届けします。

え?なに?これ?わかんな~い・・・。

2013年10月19日 | うんちく・小ネタ
99
今年の麻布中学の理科の入試問題で、<wbr></wbr>ドラえもんに関する難問が出て話題になりました。
 
 
「右図は、99年後に誕生する予定のネコ型ロボット『<wbr></wbr>ドラえもん』です。この『ドラえもん』がすぐれた技術で作られていても、<wbr></wbr>生物として認められることはありません。それはなぜですか。理由を答えなさい」
 
ちゃんとした理科の問題だからとんちではなく、<wbr></wbr>生物の定義である「外界との境界、自己複製、代謝」の有無を問われているのです。
一見難問なのですが、問題文の中にこの定義が紹介されており、<wbr></wbr>それを引用して「自身が成長したり、<wbr></wbr>子をつくったりするという特徴がないから」と書けばいいのだとか。
 1
それより驚いたのは、<wbr></wbr>飲料の加工方法や容器に関する設問があったこと。炭酸飲料のペットボトルの形状が茶飲料と違う理由や、<wbr></wbr>缶コーヒーのスチール缶に使われているアルミ部分を答える問題は業界人でも骨が折れそうです<wbr></wbr>。
そして極めつけは・・・これ。
 
                                                                      「ミルクや砂糖を加えてあるコーヒーは、<wbr></wbr>冷やして売られるものでも缶に入れる前に加熱しています。缶に入れる前に加熱するのはなぜですか。<wbr></wbr>理由を答えなさい」
 
 
 
ある塾の模範解答は、「飲料を殺菌したり、空気(酸素)<wbr></wbr>を追い出すため」となっていました。殺菌はわかるとして、<wbr></wbr>脱気はかなりハイレベルな解答です。
加熱により気泡や溶存酸素が取り除かれ、酸化劣化を防ぐのです。
更に加熱膨張した飲料を容器いっぱいに充填すると、<wbr></wbr>冷却後に液量が減少してできる空間は真空に近くなり衛生的。
この「ホットパック」と呼ばれる加工技術を小学6年生に問う・・<wbr></wbr>のかと驚きました。
2

これだけの地頭と応用力を備えた選良が集う学園生活など、<wbr></wbr>想像もつきませんが、修学旅行の行き先をプレゼンで決める話を卒業生から聞いて、<wbr></wbr>更に気が遠くなりました。
予算、コース、日程、コンセプトなど全ての内容を生徒が決め、<wbr></wbr>資料を作成して学校側にプレゼン。
これが通れば好きなメンバーで好きな場所に行けるというのです。
あぁ、こんな教育を受けた彼らとビジネスの場で闘って、<wbr></wbr>はたして勝ち目はあるのか。
冒頭のドラえもん問題に、「ロボットだから」<wbr></wbr>と答えようとした自身をものすごく反省する次第です。
909