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救世主の相違点とお灸に至る発想論 …?

2019年01月16日 | うんちく・小ネタ



イチゴとキウイには意外な共通点があります。それは、ミカン農家起死回生の転作ホームランだったということ。
かつて、一家団らんの象徴だったミカンがお茶の間から姿を消し、1970年頃からミカン農家は見切りをつけはじめました。
そして、ミカン王国静岡県はイチゴとキウイに賭け、どちらも生産量でベスト5に入る大躍進となったのです。(イチゴ…4位で10,100t、キウイ…5位で1,370t)

静岡と並ぶミカン王国の愛媛は、キウイへの転作一本で勝負して栄えある1位(5,230t)となりました。



イチゴとキウイには、どちらもビタミンCとカリウムが豊富という共通点があります。
100g中のビタミンC含量は、イチゴ62mgでキウイ69mg。カリウムは170mgと290mg。
こんな仲良しのイチゴとキウイであるが、やっぱりキウイはイチゴには勝てません。
全生産量もイチゴ16万tに対してキウイは2.5万t。イチゴショートはあるけれどキウイショートはありませんし、外見だってキウイは地味。

マニアックなところで1個あたりの廃棄率の違いなんていうのもあります。イチゴは廃棄率2%で捨てるのはヘタのみ。キウイは15%で歩留り悪し。



品種名を並べてみる。イチゴは「豊の香」「栃乙女」「章姫」「幸の香」「甘王」等で、ほのぼのメルヘン系。
キウイは「ヘイワード」「ブルーノ」「アボット」「エルムウッド」「グリーンシル」等のちょっとホラー系。

そしてもう一つ、キウイがイチゴに勝てない現実があります。
イチゴは「苺」。くさかんむりに母。これにはかないません。
イチゴにはキシリトールなんかも含まれていたりして、母の愛情を感じます。



とすると、毛むくじゃらのキウイは木へんに父かな…。
ちなみに、草かんむりに父は「艾」。 もぐさ、です。
お灸に頼らなくてもいいように、ビタミンCとカリウムを摂取する所存です。