あんなこと こんなこと 京からの独り言

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ここは手堅く・・・

2013年11月09日 | うんちく・小ネタ
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過日、<wbr></wbr>ある大学病院の先生による健康食品についての講演がありました。
本来なら新薬を用いた治験を第一義とする大学病院にとって、<wbr></wbr>効能のあいまいな健康食品など歯牙にもかけないと思っていたのですが、<wbr></wbr>意外とEPA(エイコサペンタエン酸)を推していました。
EPAは青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸で血中コレステロールや<wbr></wbr>中性脂肪を下げる働きがありますが、<wbr></wbr>青魚でも健康食品でも医薬品でも全く同じ成分が摂取できる珍しい事例だそうです。もちろん含量は違います。
 
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…生イワシ1匹(150g)にEPAは1800mg。
ニッスイの特保「イマーク」1本(100ml)だと600mg。
そして、病院が処方する持田製薬の「エパデールS900」<wbr></wbr>1包なら900mg。
当然、純度は医薬品の圧勝だが、<wbr></wbr>生イワシ1匹と医薬品2包が同含量なのですから、食品もあなどれませんね。
他に、健康食品の医学的根拠など聞いてみたいものですが、最近、抗酸化サプリのマイナス評価が続出しているので、<wbr></wbr>やめたほうが良さそうだと思い直しました。
 
「ビタミン剤は死亡率を上げる」「抗酸化物質は有害」<wbr></wbr>など衝撃のレポートが出ているのです。

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例えば、1万8000人の男女を対象とした研究で、<wbr></wbr>ビタミンAの一種を投与されたグループの肺ガン罹患率が28%、死亡率が17%上昇。<wbr></wbr>また、遺伝子操作により、有害とされるフリーラジカル(酸化物)<wbr></wbr>を過剰生産する線虫をつくったところ、逆に32%長生きしたとか。
それどころか、<wbr></wbr>この線虫に抗酸化物質であるビタミンCを投与すると、寿命の延長が起きなかったそうです。
つまり、老化の原因とされたフリーラジカルは悪者ではなく、<wbr></wbr>それを消去してしまう抗酸化ビタミンの方が問題ということ。<wbr></wbr>筋トレで筋肉をいじめることで強靱な肉体が得られるように、<wbr></wbr>適度なフリーラジカルで細胞をいじめる方が寿命にはプラスということになります。
ビタミン神話は崩壊し、米国心臓病協会や米国糖尿病学会などは、<wbr></wbr>ビタミン欠乏症患者以外、<wbr></wbr>抗酸化物質のサプリメントを飲むべきではないと勧告しています。
まぁ、健康食品の評価など砂上の楼閣。いつ覆るかわかりません。
ここは手堅くイワシの刺身でコレステロールを下げようと思った次<wbr></wbr>第です。
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