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知り合いの医療関係者が「いま開業して儲かるのは眼科と皮膚科」だと語っていました。
特に眼科は、花粉症と近眼の激増と老眼の低年齢化で患者数も増加の一途だとか。
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近眼と老眼低年齢化の原因は、パソコン、スマホ、ゲーム機などの画面を至近距離で
凝視することによる眼精疲労で間違いないでしょう。
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「テレビは離れて見なさい」という昔日の常套句がむなしく聞こえるほど、現代人は液晶を
凝視し続けています。
物心ついた時から液晶画面を近くで見てきた今の小学生にとって、「離れて見ろ」という
指示は、ダイヤル式黒電話の使い方(当ブログ21年4月15日参照)がわからないのと
同じくらい、理解不能なことなのかもしれません。
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しかし、離れて見ることは目にとってかなり重要なことなのです。
太平洋戦争中、零戦のパイロットとして64機の敵機を撃墜し「撃墜王」と称された
坂井三郎さんは、毎日遠くの看板の文字を見る訓練を続け、視力2.5を獲得したそうです。
レーダーのない時代、誰よりも早く敵機を発見し、太陽を背にして先制攻撃をかけると、
負けることはなかったと、本人の手記が残されています。
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また、魚群探知機が発達するまでは、遠洋漁業船でマストの上部に立ち、遠方の魚影を
見つける「物見」に高給が支払われていました。
いつも遠くの海や島を見て糧を稼ぐ視力を鍛えた人達が居たのです。
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ちなみに、6.0の視力で遠方の猛獣から身を守ったオスマン・サンコンさんは、
「ギニアではさえぎるものがないから、遠くを見るのが日常だ」と語っていました。
目の健康にアントシアニンやビタミンAが必要であることは当然ですが、それ以上に
遠くを見ること、離れて見ることが重要なのです。
近すぎると見えないことが、離れて見てみるとよくわかるのです。
世の中のこと、組織のこと、相手のこと…。
とりあえず、離れて見てみましょう。
ほら、だんだんと見えてきますよ!
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