あんなこと こんなこと 京からの独り言

「京のほけん屋」が
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胃薬覚悟で

2021年01月15日 | うんちく・小ネタ



お寿司屋さんのカウンターでにぎりを食べる愉しみが天ぷら屋さんにもあります。
やっぱり揚げたてが一番。テーブルではダメ。カウンターでなきゃ…。

さらに言うと、老舗の茅場町「みかわ」では、グループでカウンターに座ると、
大将が揚がり具合の一番いいネタを一番味のわかるメンバーの前に置くそうです。
逆に品定めされるプレッシャーもカウンターならではですね。



もっと気軽に天ぷらを食べようとすればチェーン店になります。
おすすめは、東京都内を中心に33店舗を展開する大正13年創業の「つな八」。
低価格ながら、江戸前のネタがカウンターで堪能できます。



つな八によると、関東大震災以前は
「関東=海の幸、高めの揚げ温度、つゆで食べる」
「関西=山の幸、低めの揚げ温度、塩で食べる」
という地域性があったそうですが、現在は特に東西の差はないのだとか。



とにかく新鮮なネタであればそれで充分。

ご存知、「アイスクリームの天ぷら」はどうでしょうか。油がはじけて料理人は
やけど覚悟らしいのですが、苦労の分だけおいしいのです。

アイスクリームの天ぷらは家でもできます。油がはじけない作り方をご紹介しますね。

・球状にしたバニラアイスを食パン(耳なし)で包む。
・これをアルミホイルで包む。ゴルフボールより少し大きめかな。
・冷凍庫で一晩凍結後、アルミホイルを剥がし、凍ったまま衣をつける。
・15秒間くらい揚げる。ちょっと高めの温度がいいようです。



「あつっめたい」
こんな変な声とともに、これまでに経験したことのない味覚と食感が全身を包み、
ついでに胃袋もびっくり。
あれ? アイスクリームと天ぷらって、食べあわせはよかった? 
初心者の方は、お手もとに胃薬を置かれておいた方が賢明かも知れませんね。