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260年も続いた徳川幕府の政権能力はものすごく高かったことになります。
太平の世が260年間。
一方、明治維新から現在に至る150年は、その間に3度の参戦と64人の総理大臣。
徳川幕府の何がよかったのか。
ビジネスの常套句に「業績は体質の結果である」というフレーズがありますが、
実際、業績のいい企業は多くの場合受付や事務所が地味で、
「お金を生まないところにお金をかけない」
という倹約体質が細部にまで浸透しています。
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先日訪問した高収益企業も、2兆円という売上ながら事務所の蛍光灯全てに
ひも式のスイッチがぶら下がっていて、席を離れる時は必ず消灯していました。
儲かるはずですね。
ならば、徳川幕府はどうだったのでしょう…。
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幕府の体質が推測できる、家康社長の金言をご紹介します。
・「自分は単なるケチとは違うのだ。乱世で将兵たちが疲労している時に、
自分だけ贅沢ができようか。自分が倹約に励めば、その分を合戦の費用や
将兵の手当に回せる。戦乱続きで苦しんでいる農民たちを労わることにもなる」
・「命は食べ物に支えられている。人間の健康には飲み食いが大切で、
ただ食べればよいというのではない」
・「いつも美味なものばかり食べていてはうまくも何ともなくなる。日常の食べ物
は軽いものがよく、美味は月二、三度でよい」
すばらしいですね。質素倹約を実践しつつも、食にはこだわるのです。
家康が現代の経営者なら、地味ながらも高収益な企業体質を築いていたに
違ありません。
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そして、家康社長は紙袋を提げてエコノミークラスに乗るのです。
高価なブランドバックがお金を生むわけではないし、到着時間が同じなら
エコノミーで十分だと。
こんな費用対効果の感覚が、徳川安定政権につながったのではないかと
思うのです。
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