![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/48/62c49ff16efca9218f273e6b6ea777a8.png)
仮想水という考え方があるそうです。
これは、穀類や肉類を生産するために、灌漑用水、雨水など、
どれだけの水が必要かを試算したもので、例えば
「米1kgを作るために必要な水は5.5t」
という具合です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b0/7f6acc19efae4dfb22f1499d178a267a.png)
牛肉の場合だと、飼料となる穀物の仮想水まで計算に入れるので、
1kgの牛肉に必要な仮想水は20t。
すごい量ですね。
では、人間の場合はどうなのか。
洗濯、入浴などの生活水を除き、生物としてのヒトに必要な水は
1日2.5リットルといわれています。
食糧の仮想水を無視しても、80歳まで生きる人は73tの水を
消費することになるのです。
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こんな感じで改めて水の重要性が認識されて、飲料業界における
「水商売」は活況を呈しています。
「南アルプスの天然水」「天領水」「100%深層水」
「ヴィッテル」「アルカリイオンの水」「ボルヴィック」「エビアン」
「六甲のおいしい水」「クリスタルカイザー」…。
無色透明の商品だけに、各社大自然を妄想するブランド構築に必死です。
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ミネラルウォーターだけだと1人当たりの年間消費量はわずかですが、
清涼飲料水に範囲を広げると、緑茶、紅茶、ウーロン茶、缶コーヒー
なども入ってきて、その年間消費量は1人約130リットル。
毎日350ml缶1本がヒト仮想水にカウントされているのです。
ところで、加工食品メーカーが商品を製造する際に使用する水、
つまり加工食品仮想水は原価上0円で計算するケースが一般的。
水分の高い商品ほど安く製造できるので、水分の増減がストレートに
利益を左右しています。
同じ規格なら水分30%のパンより、水分40%のパンを作る方が
儲かるということになるわけです。
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そう考えると、清涼飲料水はその配合のほとんどが水。
メーカーが水の原価をいくらで計算しているかは知りませんが、
「水商売」はきっと儲かっているのでしょう。
そんな懐事情まで妄想してしまう水商売なのでした。
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