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拝顔コミュニケーション

2023年04月15日 | うんちく・小ネタ
※掲載した顔写真は、
  AIがこの世にいない人の顔画像を大量生成した
 著作権フリーの画像です。
Generated Photos | Unique, worry-free model photos
https://generated.photos/






元来、人の名前も、ですが、実は顔を覚えるのも苦手です。
先月会ったばかりの人に「はじめまして」と挨拶をして、
フリーズされたことが何回もあるほどです。

そこで、1995年に設立された「日本顔学会」で「顔」について
基礎から学んできました。
顔認証技術、心理学、歯学や美容学の専門家が集うユニークな学会で
学んだことが3つ。





その1…日本人は、男女の違いをあごと眉で判別している。
画像上で合成した男女各26人の「平均顔」と、男女それぞれの
全ての画像特徴を2倍にした「強調顔」を比較すると、あごと
眉に男女の差が現れました。
がっちりしたあごと凛々しい眉。今度、知人のオカマちゃんの顔を
じっくり観察する予定です。
ちなみに、英国人の場合は男女の骨格差が大きいため、あごだけで
性別を見極められます。





その2…顔で裁判の有利不利が発生するそうです。
米国マサチューセッツ州の裁判所での判決結果と犯罪者の顔を
500件調べたところ、大人っぽい顔は意図的な犯罪のケースで
有罪になりやすく、子供っぽい顔は不慮の犯罪で有罪になる傾向が
強かったのだとか。
つまり、老け顔は悪いことをしそうで、童顔は誠実だがうっかり犯罪
に巻き込まれてしまいそう、と判断されるようです。
16歳の時に28歳に間違われた小生、あぶないあぶない…。




その3…絵文字は世界共通ではない。
喜怒哀楽の表情を浮かべたさまざまな顔写真を各国の人に見せた場合、
間違いなくその感情を認識できます。
それが絵文字になると、かなり地域差が出ることが分かりました。
例えば西洋型は目の形が一定で口がいろいろ変化するのに対し、
日本の絵文字は目でさまざまな感情を表すケースが多く、
相手の表情を読み取るときに目を見るのは日本人の特徴だとか。
ちなみに西洋式絵文字の「:/」は、横顔を簡略化したイメージで
「ごめん」と謝っている表情らしいのですが、全く理解できません。





同じフロアに居てもメールでやり取りしたりする昨今、
やはり顔を突き合わせたコミュニケーションが重要ですね。
顔認識の課題克服は、その後だと再認識しました。