極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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歴史上、多くの軍人は戦いを望まず、一部文民は好戦的

2019-05-18 17:59:26 | 軍事

以下文は孫子、歴史と戦略・永井陽之助著、ウィキペデア等々を参考にしています。

 

軍人は好戦的である・・・特にリベラル(革新、一般的には政治用語で現在の政権がやってることが気に入らないので、変えて行こうという人達)な方は結構このような考えが多いような気がします。過去の戦争を調べると、戦争は軍人により起こされると言うのは違うようです。平時の軍人は、有事に備えての訓練、教育を行っており、実際に戦争が起きる事態を願う軍人はいないでしょう。

 

全世界軍人の指南書でもある、孫子の兵法・The Art of War by Sun Tzu・・・戦わずして人の兵を屈するのは、善の善なるものなり。「戦わずして敵の軍を降伏させてしまうのが、最もすぐれた戦い方だ。」

世界の賢軍人等は無用の戦いを避けるため、有事に備え日々訓練、教育を行い任務に就いていると思います。軍人は、万が一戦争が起きたら任務遂行のため自身の命を懸けなければなりません。好戦的な人達と言うのは軍事利権者、政治家、マスコミ等々に煽られた世論、一部の文民等と言えそうで、過去の歴史を見ると殆どが一部の文民等により悲惨な戦争が起こされています。

 

戦の指南書でもある孫子・・・日本において孫子を中国から初めて持ち帰った人は、8世紀の吉備真備と言われています。吉備真備は奈良時代の大学者で、備前国の豪族である下道氏の出身、若くして唐に留学、多くの典籍・武具・楽器等をもたらした功によって出世、当時の皇太子・阿部内親王(孝謙・称徳天皇)の東宮学士です。

孫子は武将の必読書となったようで1606年、徳川家康は武経七書(兵法の代表的古典とされる七つの兵法書)を刊行させています。武経七書は伏見版(山城伏見の伏見学校の一角に建立された円光寺(京都市左京区一乗寺)において開版された木活字版)の一部として1606年、元佶(臨済宗の僧)によって開版しています。

林羅山(朱子学派儒学者)らによって研究が行われ17世紀中葉にこれら中国兵法が重視された結果、統治術としての兵学・呪術を含んだ中世的兵法から近世の兵学が確立することになります。中世日本の兵法書が呪術的(理性と観察においては因果関係が正当化できない物事に原因を求める思考)側面を有したのに対し、武経七書では呪術面が排除されています。古来から賢武将は孫子を指南書とし戦いを避けようとしています。

 

当時、軍人であるが故、イラク開戦に懐疑的であったとも言われる、元米国・パウエル陸軍大将も孫子、孫子の兵法を愛読しています。ベトナム、イラク戦争でも戦陣に携えていたと言われています。
イラク戦争開戦前、パウエル大将以外にも多くの軍人は開戦に懐疑的だったそうです。ベトナム戦争に従軍、2度の負傷を負ったパウエル大将、軍人は戦場の厳しさ、悲惨さ最もよく知る人達で無用の戦いを避けたい、孫子の兵法からも問題あると言うことだったでしょうか・・・

最終的にパウエル陸軍大将は、2003年2月、国連安保理でWMD(weapons of mass destruction.大量破壊兵器)開発継続などの新証拠(嘘でした。)を提示され、決議違反を根拠に開戦・米軍を指揮しました。

戦後、前パウエル陸軍大将は、ABCテレビのインタビューでイラクの大量破壊兵器開発・保有を告発してイラク・フセイン政権打倒の軍事攻撃を正当化した2003年2月の国連安全保障理事会での演説について人生の汚点だと語っています。

演説で数々の疑惑を航空写真などで示しましたが、開戦後、中央情報局(CIA)など米国自身の調査で疑惑は根拠がないことが判明しました。米国を代表して世界にそれを提示したのは私であり、そのことは常に私の経歴に残る、痛ましいことだと発言、演説は自己の名声を損なう汚点だと語っています。誤った情報に基づいて演説した理由に関して同氏は、情報機関の一部の人は情報源に問題があることを知っていたが、はっきり言わなかったと指摘等しています。

 

発展途上国等の軍は、政権が強い軍を恐れて粛清などを始めたりするとクーデターという非常手段に訴える場合もあるようですが不思議なのはクーデター後、軍が政権掌握すると対外戦争は起きないようです。

先進国家では軍事クーデターは殆ど起きません。シビリアン・コントロール(文民統制・政治家の軍掌握)ルールもありますが、軍人も投票権があり政治参加をしているからとも言われています。過去の世界の歴史を見た場合、軍が勝手に戦争を始めた等と言うことは歴史上滅多に無いようです。

 

トランプ大統領は就任時、主要閣僚等々に信頼できる元軍人を多く起用していました。何故、軍人を多く起用したか・・・多くのマスコミ等々はキナ臭いと徹底的に重箱の隅を突いてこれらの閣僚等を批判しますが、何も戦争をし易くするためではないでしょう。米国益擁護、戦を避けるための起用だったと思います。軍人は戦争の厳しさ、悲惨さ等を一般人よりも知っていると思います。これらはトランプ大統領の目玉・肝でもあると思いますし、孫子の兵法を厳守していると思います。昨今の一部メディアには朝鮮半島への攻撃を煽り立てているようにも思える論がありますが愚かな論です。

対朝鮮半島策でもトランプ政権は孫子の兵法に徹し、アメリカ・ファースト、同盟国日本の国益等のため対朝鮮半島策を取っていると思います。このような策は米国内でも高く評価され、トランプ大統領の支持率は高いようですが日本でこれらの報道をすることは極めて少ないようです。

 

就任時、トランプ政権下の主要閣僚等々

*国土安全保障長官:ジョン・ケリー

海兵隊退役大将

息子のロバート・ケリー海兵中尉(29才)を2010年、アフガニスタン南部のヘルマンド州でパトロール中に爆弾攻撃を受けて亡くされています。

*住宅都市開発長官:ベン・カーソン

元神経外科医、陸軍準予備役将校訓練プログラム、陸軍士官学校出身

*大統領補佐官(国家安全保障担当):マイケル・フリン(元国防情報局長官)

元陸軍中将

現在は辞任しています。

*国防長官:ジェームズ・マティス

元海兵隊中央軍司令官

*エネルギー長官:リック・ペリー

前テキサス州知事

空軍出身

*内務長官:ライアン・ジンキ

共和党下院議員

海軍特殊部隊出身

*陸軍長官:ビンセント・ビオラ(高頻度取引企業バーチュ・ファイナンシャル創業者)

陸軍士官学校出身

これらの顔ぶれは好戦的ではなく、孫子の兵法に徹し、戦いを避けようとしている姿勢とも見るべきで、軍人=即戦争ではないでしょう。これらはトランプ大統領の肝だと思います。

 

以下文のようなトランプ大統領の発言・・・オバマ政権時のようなジャパン・ハンドラー(日本を裏で操っているアメリカ人)を介しての多くの閣僚等々との話し合いと違い、トランプ大統領、政権下の閣僚等は日米対等の目線で話し合いが行われていると思います。

I am thankful that you have the US military in Japan.(過去の安部総理との会談・・・日本に米軍を置いてもらっていることに感謝します。)、I will protect the US - Japan alliance, please tell the Japanese people.(北朝鮮の弾道ミサイル等に対し・・・日米同盟は守ります、どうか日本国民に伝えてください。)

トランプ大統領は歴代米国大統領で初めて日本を対等に扱った大統領と思います。アメリカ・ファースト、トランプ政権にとって一番大切な日本、日米同盟等を考えた場合、これらの発言は両国益に適っているように思えます。

オバマ政権時より遥かに戦いのリスクは下がったと思います。軍需複合体の強力な支援を受けていたヒラリー氏が大統領になっていたら、朝鮮半島は今と違ったキナ臭いものとなったでしょう。

 

国防政策、軍の組織、国家安全保障、軍事史、基本的戦術概念、海軍史、戦争学、戦略と戦術の基本等々と言うと軍人の教育のように思えますが、ありふれた米国の大学での講座内容の一部です。全ての学生ではありませんが、軍人でも何でもない学生がこんな軍事的知識を教養として身につけています。これらは孫子の兵法を補完している思います。このような戦略等を身につけた人達が自国益のために外交交渉等々行います。対し日本は・・・世界、欧米等々ではクラウゼビッツ(プロセインの軍事学者)、孫子、戦略学、軍事学が普通の大学で研究され大学生がそれを学んでいます。

欧米、ロシア、中国等の有名大学では戦争学部、戦争研究学科、戦争学講座を持っているところが沢山あります。日本に置き換えた場合、このような軍事教育を学べる大学は防衛大学のみです。もっと多くの自衛官出身補佐官等々を起用すべきです。何故ならこれらを学んだ自衛官ほど軍事、国家戦略、日本の平和等々を理解している人達はいないと思います。

 

過剰な軍備は近隣に緊張を呼ぶ!

過少な軍備は近隣に付け入る隙を与える!

孫子の兵法曰く、古来から平和が良いと軍事を軽視するのは戦いを招く!

賢人は歴史から学び、愚人は経験から学ぶ!

日本の可笑しな憲法のため自衛隊、軍事は軽視されており、如何に大きな国益、国民益を失っているか、勝者・GHQの日本支配のための可笑しな現憲法、現憲法に群がる利権者等々により、最終的には弱者が一番影響を受けているでしょう。

 

 


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