上野の 東京国立博物館 平成館で展かれています。
平成館では過去 鑑真和上像 阿修羅像 も 展示されました。
細川家700年の歴史とあるので ちらしに載っていた甲冑も700年前のものと思い 見にいったのですが 残念ながら甲冑は 16世紀から19世紀のものでした。 (現在私は鎌倉時代に嵌まっているので)
細川家縁のもので 700年の歴史があるのは 刃類。
信長の書状が 沢山あるらしい。 一部が公開されていましたが 緊張感に満ちた筆跡で
文武+美 の やはり只者ではない人物であったことが 感じられます。
圧巻は 多分展示物では もっとも小さい物でしょう 千利休作の茶杓 銘は ”ゆがみ”。
茶杓”ゆがみ”
これは紛れもない
節を生かした竹だ
堅牢な木彫のように見える
否
力強く飛び跳ねんとする
尺 のようだ
過去ではなく
未来を生きてきた
銘は ゆがみ
節を挟み
不自然なまでの大きな曲線
己の死まで400年余
遠ざかり遠ざかる
その刻(とき)に向かって
千利休は今も
曲げ続けている
秀吉に堺に幽閉されていた利休に 温情を尽くした細川幽斎に贈られた物です。
鏡橋のように 節から双方に曲がっています。
ここまで曲げるか。
利休の無念が ド迫力で伝わってきます。
信長と利休は 美意識における天才 天才同士の結びつきだったのですね。
秀吉には ここまで わっかんねぇ~ だったんだろうなぁ。
秀吉と利休の軋轢を 2009年7月23日当ブログで 『躙(にじ)り口』 という詩で載せました。 読んで下さると嬉しいです。
現18代当主細川護煕氏の祖父 護立氏の収集した絵画等と共に 東京目白台に 財団法人 永青文庫コレクションとして 平素は展示されているそうです。
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