ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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晴れた日には

2010-05-20 09:35:40 | 詩作


恋に恋した 乙女の頃の 詩です。




 晴れた日には



晴れた日には
布団を干すわ

太陽の匂いを
貴方にあげたい


もし
貴方と共に暮らせたら


日差しの暖かい晴れた日には
野原へ行くわ

わらび、ぜんまい、つくしんぼう
春の香を貴方にあげたい


もし
貴方と共に暮らせても


こんな静かな雨の日には
街へ出るわ

コオトを羽織って。

恋を探しに。




       風呼r でした     



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五月の雨

2010-05-20 09:12:16 | 詩作


東京地方は 今日も雨です。




 五月の雨


五月の空は乙女

今日も
雨が降っています

大粒の滴なのに
どこか可憐です

自分ではなく
きっと
誰かのために
泣いているのです


乙女の優しさに触れたいので
こんな日は
外出したくなります

大きな傘と
雨用のズボンを穿いて。





久々に 都心のジムにでも 行ってみようかな。

町田のジムは 休館日です。



          風呼r  でした      




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15才の告白

2010-05-20 08:29:46 | 詩作


胸膨らませて通った高校は 神宮外苑にありました。




 15才の告白


教室の真ん中の
通路を挟んで

私たちは
一番後ろの席だった

制服のYシャツのボタンを
二つはずしていた彼女を

さすが都会の子は違うと
私は眩しく見ていた


眠っても閉じきれない
大きな目
いつも八重歯を見せて笑っていた
彼女は

男子にも女子にも人気があり
つるんでいた私は鼻が高かった


ある日 絵画館前のベンチで
突然彼女は

「私 妾の子なの」

そう言って泣き出した

中学校を卒業したばかり
初めての電車通学で
新宿・渋谷を通学鞄を提げうろうろ
大人の気分だった私だったが

何のことか
一瞬 理解できなかった

「どうして家のお父さんだけ
 週に一回しか帰らず
 朝にはいないのか
 いつも不思議に思っていたの」


妾の子 妾の子

突然突きつけられた現実に
大人は汚れている と思った

汚れた大人になんか
絶対にならない!


世の中を
反対の角度から見ることから

私の思春期は始まった




真の自由を手に入れたいが 大人にだけはなりたくなかった。


        風呼r でした      



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