1958年、カポーティが34才の時の作。
2008年、新潮社より発刊された村上春樹訳の表紙です。
ティファニーブルー。
ティファニーブルーは コマドリの卵の色だそうです。
オードリー・ヘプバーン主演で1961年に 映画化され、世界中で大ヒットしました。
カポーティは マリリン・モンローの主演が良かったそうです。
モンローの方がより謎めいたかも 。
自由奔放にニューヨークの社交界を つまみ食いしているような 20才のホリーという娘が トラブルに巻き込まれ 崇拝者たちの前から姿を消す。
映画では 書き手の青年と結ばれそうな結末ですが、小説の方は 行方不明のままです。
ホリーにそっくりな若い女性の頭部のアフリカの彫像の写真を かつての崇拝者のひとりがみつける。
ホリーはアフリカにいるのか ?
ホリーには兄がいたのですが 戦争で死んでしまいます。
浮浪児のようだった2人を(まるで傷ついた野生動物のように)養ってくれた ドグ(獣医)の元に
巻き込まれた事件のほとぼりが冷めたら戻っていくような気がします。
大好きだった兄との思い出が語れるのは ドグだけでしょうから。
思い出、特に肉親に関してを 共有している人の存在は 何物にも代えがたい。
by 風呼
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