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『 花と火の帝 』  隆慶一郎著

2022-12-26 18:48:24 | 

京都洛北に 八瀬とい村落があるそうだ。

楠木正成に追われた 後醍醐天皇の輿を担いで逃げ延びたので 以後、天皇の神輿を担ぐのを生業とした駕輿丁と呼ばれる人々が住んでいる。
彼らは他者を受け入れず 延々とその役目をになってきた。

後水尾天皇の駕輿丁のひとりに 岩介という若者がいた。
彼は幼少時に天狗にさらわれ、様々な妖霊術を身に着け、隠密としても働き 天皇の絶大の信頼を受けていた。

この物語は 天皇の権力を剥奪したい 家康・秀忠の 徳川幕府と後水尾天皇との丁々発止が描かれています。

108代 後水尾天皇は 幕府と対抗するため早々と退位しますが 51年にわたり院政を敷き84才まで生きます。
女性天皇を擁立したり、秀忠の娘和子(まさこ)を中宮にしたり 数えきれない側室に20数人の子を産ませたり、とてつもない精力家だった。

残念ながらこの物語途中で作者は没してしまいます。

天皇と秀忠の軋轢の行く末はいかに?



     by   風呼



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