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” 遠い声 遠い部屋 ”   カポーティ著

2020-04-14 19:05:44 | 

 

トルーマン・カポーティは 1924年生まれ。

21歳の時、処女作 ”ミリアム” で О・ヘンリー賞を受賞。

幾つかの短編の後、20才から2年の歳月をかけて 初の長編小説であるこの ”遠い声 遠い部屋” を書きました。

 

母親に先立たれた13才のジョエルは 別れた父親の元に引き取られることになった。

ニューオーリンズという都会から アラバマのヌーンシティという交通手段もままならない田舎町へ。

母を一緒に看取ってくれた叔母は良くしてくれたが彼女にも5人の子があったのです。

 

NOON とは正午のこと。

ニューオーリンズ時代が午前だとすると アラバマ生活からは 午後ということになります。

そんな少年から大人へと脱皮する 丁度境目のNOONの ジョエルの成長物語となっています。

 

が、話はてんこ盛りで 一回読んだだけでは分かりません。

 

ジョエルが引き取られたのは 奴隷制度時代に栄えた 父親の再婚相手の家でした。

再婚相手の喘息がちの従弟が同居し 昔この家の奴隷だったと思われる100才くらいの黒人とその孫娘が使用人としていました。

やっと会わせてもらえた父親は 廃人同様でした。

 

父親の再婚相手の従弟の 35才くらいのランドリフという人物は 若いころ、世界中を旅していました。

ジョエルの父親を巻き込んでのいざこざで 病弱の身を横たえ、

ジョエルの父親とともに 父の再婚相手の世話になっています。

美意識が強く 女装癖があるランドリフは 未来カポーティの姿のようです。

 

 

 

そういえば 

『未来は 過去の中にある』というフレーズが繰り返し出てきました。

 

       by    風呼       

       

 

 

 

 

 

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