XTCは70年代終盤頃パンク/ニューウェイブの一角を担うバンドとしてデビュウ、他のニュー・ウェイブ・バンドから一頭地を抜けたシャープでエキセントリックなサウンドを持ちつつ、次第に知能犯的ポップ・センスを持つバンドに変貌、現在ではリーダーのアンディ・パートリッジの趣味性に全面に出した、ロック職人工房みたいな形で活動している訳ですが、この作品はそんな彼らが1980年に行ったイギリス国営放送用のパフォーマンスを収めたライブです。
1980年といえば、XTCがニューウェイブ・バンドだった頃の調度最終期にあたりますが、ご存じのとおり彼はその後、ライブ活動を一切停止してしまいますから、両方の意味でとても貴重な記録といえます。イギリス国営放送は60年代から、メジャー、マイナーを問わず、ロック・バンドのこうしたライブ・パフォーマンスを記録してきた訳ですが、ここ10年くらいこうした音源が次々とCD化されていることからも分かるとおり、こうした記録はもはや英国の国宝的な価値があるものといってもいいでしょう。ブリティッシュ・ロック・ファンはBBCに感謝しなければなりません。
さて、このアルバムですが前述のとおり、1980年のライブで、タジオ録音のアルバムだと第4作「ブラック・シー」に前後する時期ということになろうかと思います。曲目もほとんどが「ブラック・シー」と前作「ドラム&ワイアーズ」から曲で構成されていますが、とにかくここでの演奏は圧倒的です。ニュー・ウェイブ的にソリッドなところと、XTC流のポップ・センスがほど良く具合にバランスしているのは、この時期ならではといえますが、2本のギターの張りつめたテンション、リズム・セクションの前へ前へとせり出していくかの如き推進力などは、「ブラック・シー」や「ドラム&ワイアーズ」に収録されたオリジナル演奏を、ほとんど聴き返す気を失わせるくらいです。
実は私、1979年に日本青年館だったか、彼らの初来日を体験できた者なのですが、記憶をたどってみると、あの時は、こんなイキが良く、すっきりとシャープにまとまった演奏ではなく、もう少し、ゴツゴツした、とっ散らかったようなものだったような気がします。まぁ、その一事で全てを判断するのは危険でしょうが、おそらくブィープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」と同じよう、ディスクで聴けるようなテンションを保っていたのは、XTCといえどもごく短期間だったんじゃないでしょうか。そう考えると、このパフォーマンスの収録というのは千載一遇だったのかもしれませんね。
1980年といえば、XTCがニューウェイブ・バンドだった頃の調度最終期にあたりますが、ご存じのとおり彼はその後、ライブ活動を一切停止してしまいますから、両方の意味でとても貴重な記録といえます。イギリス国営放送は60年代から、メジャー、マイナーを問わず、ロック・バンドのこうしたライブ・パフォーマンスを記録してきた訳ですが、ここ10年くらいこうした音源が次々とCD化されていることからも分かるとおり、こうした記録はもはや英国の国宝的な価値があるものといってもいいでしょう。ブリティッシュ・ロック・ファンはBBCに感謝しなければなりません。
さて、このアルバムですが前述のとおり、1980年のライブで、タジオ録音のアルバムだと第4作「ブラック・シー」に前後する時期ということになろうかと思います。曲目もほとんどが「ブラック・シー」と前作「ドラム&ワイアーズ」から曲で構成されていますが、とにかくここでの演奏は圧倒的です。ニュー・ウェイブ的にソリッドなところと、XTC流のポップ・センスがほど良く具合にバランスしているのは、この時期ならではといえますが、2本のギターの張りつめたテンション、リズム・セクションの前へ前へとせり出していくかの如き推進力などは、「ブラック・シー」や「ドラム&ワイアーズ」に収録されたオリジナル演奏を、ほとんど聴き返す気を失わせるくらいです。
実は私、1979年に日本青年館だったか、彼らの初来日を体験できた者なのですが、記憶をたどってみると、あの時は、こんなイキが良く、すっきりとシャープにまとまった演奏ではなく、もう少し、ゴツゴツした、とっ散らかったようなものだったような気がします。まぁ、その一事で全てを判断するのは危険でしょうが、おそらくブィープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」と同じよう、ディスクで聴けるようなテンションを保っていたのは、XTCといえどもごく短期間だったんじゃないでしょうか。そう考えると、このパフォーマンスの収録というのは千載一遇だったのかもしれませんね。
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