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スウィング・ガールズ(サントラ)

2005年05月14日 22時49分47秒 | サウンドトラック
 先日、DVDで観てすっかりお気に入りになった「スウィング・ガールズ」のですが、今日はサントラ盤を聴いてみました。このサントラ、劇中で使用されたスウィング・ガールズの演奏ももちろん含まれていますが、映画のBGMとして使われた文字通りのサントラも収録されています。サントラの方はミッキー吉野が作曲している訳ですが、およそビッグ・バンド・ジャズとはほとんど無縁な、これ以上ないくらいに淡く、さりげないアコスーティック・サウンドなのが印象的です。この映画、舞台が東北、主人公たちはあか抜けない高校一年ということで、こういう音楽になったんでしょうが、ちょっとアメリカのロード・ムービーを思い出させるところもあったりして、従来の日本映画にない雰囲気があります。

 曲としては、アコギによるノスタルジックな「Falling in Blue」「That's what it is !」と、ロード・ムービーっぽい「Stay away from me」が良かったですかね。あっそうそう、「Reminding Sorrows」も短いけどキレイな曲です。
 スウィング・ガールズの演奏では、「故郷の空」がSE入れで映画の感動を甦らせてくれます。続く「メイク・ハー・マイン」では、スウィングというより、ジャズ・ロック風なリズムですが、パンクなタイコがいいです。後半のステージ場面は「ムーンライト・セレナーデ 」~「メキシカン・フライヤ」~「シング・シング・シング」と映画通り収録されます。おそらくこのサントラを買う人はここがお目当てだと思いますが、音だけ聴いてもけっこう楽しめます。
 いや、ひょっとしたら音だけだと興ざめになっちゃうんじゃないかと思ってたんですが、演奏が巧いとか、そういうレベルで議論する代物でもないでしょうが、とにかくみんなリズム感がいいので、様になってます。カッコいい!。

 ついでに、エンドタイトルで使われたルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」もしっかり収録されてます。契約の関係で収録できず....なのが多い中、あえて金をかけて、きちんと入れたのは英断というべきでしょう。それにしても、女子高生がビッグ・バンドに挑戦した音楽映画で、BGMがロード・ムービー風、エンド・タイトルがルイ・アームストロングという、この映画に込められたランダムな情報量はけっこうなものがありますね。それを楽しく自然に受け取ることができるってのが、今時な日本人の感性なんでしょうが....。

PS:ボーナス・トラックには、向上のあんちゃん達が切々と歌った、あの「号泣してもいいですか」が入ってます(笑)。
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