加藤和彦というと、私の世代だとなんといっても「帰って来たヨッパライ」である。かの曲の大ヒットを子供心にも鮮烈におぼえていることは、再結成フォーク・クルセダーズの「戦争と平和」のところにも書いたとおりだが、その後彼は「あの素晴しい愛をもう一度」を大ヒットさせて、それもまた強烈な印象があったことは同じところに書いた。さて、その後の加藤和彦は、ご存じサディスティック・ミカ・バンドでイメチェンする。アングラ・フォークからニュー・フォーク、そしてグラム・ロックへと変わっていった訳で、そのカメレオンの如き変貌振りはかのデビッド・ボウイ並だが、その後80年代以降も軽妙洒脱なシティ・ポップスを中心に、職人的ソングライターとして楽曲提供やサディスティック・ミカ・バンドな2度に渡る再結成など、決してメインストリートに躍り出ることはないけれど、常に「通向き」なスタンスであれやこれやと音楽をつまみ食いし続けた人というイメージだった。
今になって彼は死は自殺であったという報道もちらほら出てきている。もしそうだとすると、思うに彼の音楽とは音楽の最新のトレンドを起爆剤として、自らの音楽を触発していくタイプだったので、あれやこれや音楽をつまみ食いし、サディスティック・ミカ・バンドやフォーク・クルセダーズも再結成させて、自らの音楽をもレトロスペクティブしてしまった後、もはややることがなくなってしまっていたのかもしれない(60代ともなれば普通そうだ)。それに彼のような人の場合、自分の老いということも耐え難いものがあったのかもしれないなどとも思ったりする。ともあれ、その突然の死にはけっこう驚いているところだ。最近の加藤和彦といえば、再結成フォーク・クルセダーズは聴いたが、再々結成サディスティック・ミカ・バンド(木村カエラの方ね)や骨太ロックを指向したらしいVITAMIN-Qは未だ聴いていない。彼への追悼もかねてこれらのアルバムでも聴いてみようか。
今になって彼は死は自殺であったという報道もちらほら出てきている。もしそうだとすると、思うに彼の音楽とは音楽の最新のトレンドを起爆剤として、自らの音楽を触発していくタイプだったので、あれやこれや音楽をつまみ食いし、サディスティック・ミカ・バンドやフォーク・クルセダーズも再結成させて、自らの音楽をもレトロスペクティブしてしまった後、もはややることがなくなってしまっていたのかもしれない(60代ともなれば普通そうだ)。それに彼のような人の場合、自分の老いということも耐え難いものがあったのかもしれないなどとも思ったりする。ともあれ、その突然の死にはけっこう驚いているところだ。最近の加藤和彦といえば、再結成フォーク・クルセダーズは聴いたが、再々結成サディスティック・ミカ・バンド(木村カエラの方ね)や骨太ロックを指向したらしいVITAMIN-Qは未だ聴いていない。彼への追悼もかねてこれらのアルバムでも聴いてみようか。
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