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クリーム/ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール

2009年10月18日 23時01分47秒 | ROCK-POP
 2005年5月にイギリスのロイヤルアルバート・ホールで行われたクリームの再結成コンサートの模様がNHKのBSでオンエアーされた。先日のジェフ・ベックのライブもそうだったけれど、このステージの模様もより収録曲を増やしてDVDで発売されてもいるようだが、こうしてテレビで観れるのはありがたい。12日に録画してあったものだが、休日の夜のリラックスタイムということで、さきほどから観ているところである。会場はロイヤルアルバート・ホールだが、これは彼らのラスト・コンサートの会場がここだったから選ばれたのだろう。37年振りである。当時60歳になったクラプトンはしょっちゅう観ているから、特に違和感もないが、久々に現れたジャック・ブルースは62歳、ジンジャー・ベイカーに至っては66歳で、誰が観たってすっかり老人である(そらーそーだよな-笑)。

 「あーあ、せめて10年前だったらなぁ、この老け込み方だと、よれよれの演奏でもしょーがないか」という感じで観始めたのだが、冒頭の「アイム・ソー・グラッド」「スプーンフル」あたりは、いささかもたつところはあったものの、尻上がりに調子を上げていって、やがてすっかり自らペースにリスナーをのせていくあたりは、さすが往年のバンドだけはある。当然、60年代のサイケだの、インプロの神懸かったテンションとかはある訳もないが、ここでは特にブルースがかった「ローリン・アンド・タンブリン」「ストーミー・マンデイ」といった、先祖返り的作品で実に堂々たる音楽を展開、「やっぱこいつらすげーわ」の連打であった。クラプトンついてはいわずもながなとはいえ、いつも彼のライブパフォーマンスからすれば、段違いにギター・ソロのスペースが長く、それだけどもうれしくなること請け合いだ。やはりクラプトンはAORなんかに収まっている人ではなく、あくまでもロック・ギタリストであったことを再認識させてくれた。また、ジャック・ブルースはベースにせよ、ボーカルにしたところで例のアクのようなものは依然として健在、66歳のジンジャー・ベイカーも驚くほど老獪にリズムをキープしているのは驚きであった。

 そんな訳で、クリームというバンドもずいぶん長いこと聴いてないけれど(しばらく前にボックスセットは購入したんだけどな)、久々に聴き返してみようか、ついでに全盛期のマウンテンとかあんまり聴いたことなかったよな、そういえばクラプトンの代わりにゲイリー・ムーアの入ったBBMってバンドがあったよな、ジャック・ブルースがフリー・ジャズに接近した時期の音楽ってどんなんだったの....などなど、視聴している間いろいろなところに想いをはせた90分であった。

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