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徐氏姐妹(シスターズ・オブ・シュー)/[イ占]領年輕

2006年03月11日 20時23分08秒 | 台湾のあれこれ
 私が初めて台湾に訪れた時、宿泊したホテルでなにげなくTVをみているとシャンプーだのお菓子だのCMに、いかにもアイドル然とした2人のかわいらしい女ノコが出まくっていた。しばらく見ているうちにこのデュオはSoSという名前で、どうやら台湾のトップアイドルらしいことが漠然と分かってきたのだけど、それを見て私は直感的に「これは台湾のWink」に違いないと確信した。なにしろ、当時の台湾のアイドルというのは、少年隊の台湾版で小虎隊とか、酒井法子のエピゴーネンみたいな蘇慧倫(当時はそうだったのだ)とか、ほとんど笑っちゃうくらいに日本のパクリみたいなものが多くて(日本だってそうだがー笑)、TVやショップで眺めているだけで楽しかったのだ。だから、当時既に盛りは過ぎていたとはいえ、まだまだ日本のトップスターだったWinkの台湾版も存在するに違いなく、それを彼女達と確信したのだった。

 翌日だったか、さっそく台北のとあるCDショップに赴き、メモ用紙に「SOS」と書いて店員さんに渡したところ、「ん、オマエが聴くの?」みたいな顔されたのには恐縮したが(笑)、かえってきた答えは、同じメモ用紙に書かれた「Soldout」というフレーズだった。続いて他のショップも数件回ってみたが、どこも同じ。よくわからないが、おそらくデビュウ直後で、大ブレイクした瞬間最大風速の時に、私は彼女たちのアルバムを買おうとしたらしい。結局、購入したのはその一年後くらいだったろうか。実際聴いてみると、Winkというより、もう少し低年齢層を対象としてそうなキャンディ・ポップで、台北のショップの店員が怪訝な顔をされたのもさもありなんと思ったが、収録された曲はどれもクウォリティが高く、プロダクションにも相当金をかけたことがわかるサウンドになっていているので、現在聴いてもけっこう楽しい(当時の台湾ではおそらく抜群に垢抜けた音だったと思われる)。ちょいと背伸びしてAOR風なムードで迫る数曲のバラード系の作品は、いかにも台湾らしい心に沁み入るような旋律をモダンなアンビエント・サウンド絡めてミックスされて個人的には愛聴しまくっていた作品だ。

 ちなみにSOSは当時アジア市場に進出していたポニーキャニオンから発売されていたが、1998年に同社がアジア市場から撤退してしまったことから、アルバムを出せない状態だったらしい。そうこうしているうちに台湾もニュー・ウェイブやテクノ・ブームで音楽地図もかわり、彼女たちも忘れ去られてしまったようだが、ちょいと調べてみたところ、お姉さんのバービィー・スーの方は、女優として日本でもかなり話題になった(らしい?)「流星花園」など出て、日本で写真集なども出ているらしいのでしぶとく芸能界にサバイバルしているといったところだろうが(っていうか、多分大スターなんだろうな)、SOS自体はどうなってしまったんだろうか。
 

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