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サンタナ/サンタナ

2005年11月26日 14時08分53秒 | ROCK-POP
 昨日ようやくサンタナの1枚目と2枚目が届きました。2枚ともボーナストラック付きのリマスター盤でした。さっそく1枚目を今聴いてところですが、うーん、いいですねぇ。昨日ベスト盤のところでも書いたとおり、69年というニューロック勃興期の作品ということで、もう少しとんがってゴリゴリした野放図なものかと思っていたんですが、ギターやオルガンの音色はメロディックでまろやかだし、ラテンパーカッションはグルーブ感や歌物には、意外なポップさまであって、けっこうまったりとした趣が感じられたりしたのは意外でした。まぁ、このあたりは、録音から35年もたって、聴いているこちら側があまりにも歳をとりすぎたという事情も無視できないでしょうけど(笑)。

 ライナーを読むとこのアルバムを作るにあたってサンタナはほとんどジャム・セッションみたいな感じでインスト主体の物を作りあげようとしたところ、ソロを短くして歌を入れろみたいなアドバイスがあってそういう方向に直前で路線変更したようです。レコードで成功するためにはいたしかたなしと妥協した訳ですけど、そのあたりのアドバイスはやはり的確だったんでしょうね。なるほど、このアルバム、歌が終わってしまうと、ラテン・パーカションのリズムにのったロック・ビートに、オルガンとギターの泥臭い絡みでインストが進行という感じで、早い話、ほぼどれも似たり寄ったりになってます。もちろんそのあたりが初期のサンタナらしくい、心地良いアシッド感があったりする訳ですけど、通して聴くと歌が終わってインスト・パートになると、正直「また、これかい」みたいにやや一本調子に感じるのもまた事実。「イビル・ウェイブ」とか「ジンゴ」とかのヴォーカル作品が入らなかったら、本当にジャム・セッション的な垂れ流しになっていたと思います。アドバイスした人の読みは確かだったですね。

 そうした意味では、旧B面、つまり6曲目の「パースエイション」はいかに69年という時代を感じさせるニューロック的な作品で、続く7曲目の「トリート」がまるで、AORのような夜のムードを湛えた作品となり、8曲目「ユー・ジャスト・ドント・ケア」では、再びニュー・ロック的なリフを満載した作品となって、オーラスの「ソウル・サクリファイス」では旧A面にジャム的なムードに戻ってハイライトを形成するという構成は起伏に富んでいて良くプロデュースされていると思います。まぁ、よせ集めに過ぎなかったのかもしれませんが....(笑)。
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