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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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イエローマジック歌謡曲<Disc.2>/various artists

2005年03月16日 00時07分12秒 | JAPANESE POP
 82年と83年の曲を収録。ディスク1のニュー・ミュージック&ロック系に続いて、いよいよアイドル歌謡の分野でYMOのサウンドを増殖させているという趣のディスクです。

 01.赤道小町ドキッ / 山下久美子
 これぞテクノ歌謡ですね。クラフトワーク発、YMO経由、ウルトラヴォックス着ってなシンセベースがグー!。

 02.サマルカンド大通り / スーザン
 こちらはモロ高橋サウンドによるテクノ歌謡ですが、高橋がやるとニューウェイブ色が少々強いですかね。スーザンのこまっしゃくれた声もそれ風。

 03.哀愁のデスマッチ・ラブ<予告篇> / アゴ&キンゾー
 ほとんどリズムで組み立てられたスカスカのサウンド、できればヴォーカル抜きで聴きたいような曲ですね。初めて聴く曲です。

 04.夏の雫 / 三田寛子
 こんな人にもまで絡んでいたのですね。坂本のアイドル歌謡曲路線で、ストリングス+シンセのアレンジがいかにも教授。なお作曲は井上陽水。

 05.ハートブレイク太陽族 / スターボー,06.しあわせ音頭 / 柏原よしえ
 前者はジャーマン・テクノ的無機質さ、後者はワールド・ミュージック博覧会というそれぞれ細野の主要な音楽的要素をほとんどやっつけ仕事的に披露したという感じですかね。柏原よしえは相変わらず正統派的に歌がうまい、だけどてテクノには合わないかな。

 07.コズミック・サーフィン / コスミック・インベンション
 これもその存在は初めて知った曲。かの「コズミック・サーフィン」に歌詞つけて歌ってます。なんせ細野さんがやってるんだから文句なし。できればこれもカラオケで聴きたかった(笑)。

 08.ねらわれた少女 ,09.ロマンチスト / 真鍋ちえみ
 この時期の細野さんは働きまくってます。これも細野さん絡みの曲。前者は「バレエ」風なリズムに、「フィルハーモニー」っぽいシンセと細野サウンド満開。後者は作曲のみ、松田聖子が歌っても良かったかな。

 10.雪列車 / 前川清
 イントロは「ラストエンペラー」で、本編は「戦メリ」といった感じですかね。いかにも坂本風なエキゾチックな旋律とサウンド。曲も良いです。

 11.三国志ラヴ・テーマ / 小池玉緒
 YMOが絡んだ女性ヴォーカルとしては、声の質感といい、抑揚といい、この人が一番合っていたと思うなぁ。細野さんのエキゾチックな旋律がいかにも合ってます。

 12.I Like Best,13.哲学しよう / 山田邦子
 前者はニュー・ヨーク・パンクのパロディかな。後者はそのまま「ごきげんいかが、1,2,3」といきそうな細野性ファンキー・テクノ。ベース・ラインはさすが。

 14.だって、ホルモンラブ / 伊武雅刀
 インドっぽいリズムが、その後の「オムニ・サイト・シーイング」が思わせるところもありますが、全体としては遊びですね。それにしても伊武雅刀ってこんな曲やってたのか。

 15.ティーンエイジ・イーグルス / イモ欽トリオ,16.きたかチョーさん まってたドン / 川上さんと長島さん
 前者は作曲のみ、アレンジは白井良明で細野さんよりまっとうなテクノ・サウンドかも。後者はもろ「過激な淑女」はリズム・パターンでニヤニヤ。

 17.君の名はサイコ,18.毎日僕を愛して / 郷ひろみ,19.From Tokyo-Endingメロディーはリピートで- / ユミ
 いずれもテクノ、フュージョン、ウェストコースト・サウンドの坂本流の合体。それまで単にヴォキャブラリーの羅列に終わっていた感もなくはなかった坂本のアレンジが、いよいよ冴え始めてきたことを感じさせる3曲ともいえます。極上一歩手前な坂本サウンドってところかな。
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