アート・オブ・ノイズのZTT時代の未発表音源を集めた4枚組のアルバム。確か一昨年に出てものだったと思うが、すぐに購入したはいいが、長いこと放置してあったものを、ようやくここ数日かけて聴いたものである。アルバムの構成としては、最初の3枚が未発表音源の集成、最後の一枚は80年代に12インチ・シングルで出たものから、未CD化のものを集めたという体裁だが、ZTT時代の彼らといえば、結局、オリジナル・アルバム一枚とシングルを数枚(とはいえ、様々なヴァージョンがあったのは周知のとおり)出しただけなので、音源的はそれらを全てフォローしているといっても過言ではないし、恐らくそういう意図で作られているのだとも思う。
いうまでもないことだが、アート・オブ・ノイズは打ち込み主体で音楽を作ってきたプロジェクトだから、ここに収録されているマテリアルは基本的にはリミックスばかりである。それが、例えばデモ段階のものだったり、オクラ入りになったものだったりする訳だが、例の「ビート・ボックス」2種と「モーメンツ・イン・ラブ」を中心に、「このヴァージョンにはあの音がはいってない」とか「あそこで入ってた音の元ソースはこうだったのか」、あとヴァージョンの長尺などいうことをちまちま楽しめる人なら、ほとんど最高のアルバムになっている。できうれば、制作プロセスが見えるような形で構成してくれたら、マニアとしてはもっと楽しめたと思うのだが、そこはそれアート・オブ・ノイズだからして、曲順というか構成は例によって脈絡不明な雑然としたものになっているのは、前記のように「ZTT時代のアート・オブ・ノイズを裏っぽく総括する」みたいな意図からのものであろう。もちろんそれはそれで彼ららしくて楽しめるし、ディスクを重ねるごとにオリジナルをどんどん解体してような構成になっているよう意図も感じないでもないのだが....。
個人的に楽しかったのは、「ビートボックス」の「クロース」のディバージョンと交互に現れるディスク2で、この周到なしつこさは圧巻だし、ディスク4に収録されたそれぞれ20分、14分にも及ぶ「クロース」の「モーメンツ・イン・ラブ」の長尺な展開もおもしろかった。ちなみに音質的にも最新のリマスターでほとんど最新録音なみの音圧、クリアさに甦っているのもポイント高いし、不満な点といえば当然入るだろうと思っていた、「モーメンツ・イン・ラブ」の一般に知られているヴァージョンのど頭に入っているロマンティックでクラシカルなピアノ・ソロが、単体のマテリアルとして入ってなかったくらいのだろうか。ともあれ、できればもう10年早く聴きたかったという思いもあるが、個人的には最高に楽しめる作品である。
いうまでもないことだが、アート・オブ・ノイズは打ち込み主体で音楽を作ってきたプロジェクトだから、ここに収録されているマテリアルは基本的にはリミックスばかりである。それが、例えばデモ段階のものだったり、オクラ入りになったものだったりする訳だが、例の「ビート・ボックス」2種と「モーメンツ・イン・ラブ」を中心に、「このヴァージョンにはあの音がはいってない」とか「あそこで入ってた音の元ソースはこうだったのか」、あとヴァージョンの長尺などいうことをちまちま楽しめる人なら、ほとんど最高のアルバムになっている。できうれば、制作プロセスが見えるような形で構成してくれたら、マニアとしてはもっと楽しめたと思うのだが、そこはそれアート・オブ・ノイズだからして、曲順というか構成は例によって脈絡不明な雑然としたものになっているのは、前記のように「ZTT時代のアート・オブ・ノイズを裏っぽく総括する」みたいな意図からのものであろう。もちろんそれはそれで彼ららしくて楽しめるし、ディスクを重ねるごとにオリジナルをどんどん解体してような構成になっているよう意図も感じないでもないのだが....。
個人的に楽しかったのは、「ビートボックス」の「クロース」のディバージョンと交互に現れるディスク2で、この周到なしつこさは圧巻だし、ディスク4に収録されたそれぞれ20分、14分にも及ぶ「クロース」の「モーメンツ・イン・ラブ」の長尺な展開もおもしろかった。ちなみに音質的にも最新のリマスターでほとんど最新録音なみの音圧、クリアさに甦っているのもポイント高いし、不満な点といえば当然入るだろうと思っていた、「モーメンツ・イン・ラブ」の一般に知られているヴァージョンのど頭に入っているロマンティックでクラシカルなピアノ・ソロが、単体のマテリアルとして入ってなかったくらいのだろうか。ともあれ、できればもう10年早く聴きたかったという思いもあるが、個人的には最高に楽しめる作品である。
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