僕の好きなクリスマス・ソングというと、ここ数年は「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」と「ザ・クリスマス・ソング」の2曲にトドメをさすという感じですが(ちなみに両曲にはじめて接したのは、多分去年取り上げたザ・リッツのクリスマス・アルバムです)、このアルバムには前者がフランク・シナトラ、後者がナット・キング・コールという極めつけともいえる歌唱で納められているのがいいですね。この2曲の共通するのは、そこはかとないウォームな幸福感と、愛らしいメロディーということなるんでしょうが、「日本のクリスマスにありがちなキンピカな街角」的感ではなくて、アット・ホームなところもまたいいです。
さて、前者はシナトラの恐らくごくごく初期のモノラル録音で、昨日の「ホワイト・クリスマス」と同様、「優男の二枚目」的な歌唱で、後年のような芸達者な貫禄みたいなものはまだありませんが、これはこれはドリーミー仕上がり、後者はネルソン・リドルと組んで活動していた50年代後半の黄金時代のものに違いなく、おそらくこの曲の決定版です。しかし、ナット・キング・コールの都会的だが、どことなくソウルフルでアーシーな歌唱というのは絶品ですね。僕がこの曲に初めて接したザ・リッツの演奏は、リズム・パターンといい、コーダに「ジングル・ベル」の引用で終わるアレンジといい、キング・コール版がベースにあったことがわかったりします。
さて、前者はシナトラの恐らくごくごく初期のモノラル録音で、昨日の「ホワイト・クリスマス」と同様、「優男の二枚目」的な歌唱で、後年のような芸達者な貫禄みたいなものはまだありませんが、これはこれはドリーミー仕上がり、後者はネルソン・リドルと組んで活動していた50年代後半の黄金時代のものに違いなく、おそらくこの曲の決定版です。しかし、ナット・キング・コールの都会的だが、どことなくソウルフルでアーシーな歌唱というのは絶品ですね。僕がこの曲に初めて接したザ・リッツの演奏は、リズム・パターンといい、コーダに「ジングル・ベル」の引用で終わるアレンジといい、キング・コール版がベースにあったことがわかったりします。