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ローランド・ハナ/マンハッタン・クリスマス

2006年12月18日 23時09分36秒 | JAZZ-Piano Trio
 このアルバム、サブタイトルが「浅井慎平プロデュース~瞬間移動音楽装置vol.1」で、CDの他にもう一枚CDケースがついていて、そちらにはマンハッタンのクリスマスらしき情景を捉えた写真が数枚ついていて(浅井慎平が撮影したんでしょうかね)、ピクチャースタンドのように机など飾れるような仕組みになっています。なにしろ87年の作品とクレジットにあるくらいですから、いかにもあの頃らしいバブリーな企画物ともいえ、音楽そのものはオマケみたいな感じですが(笑)、ともあれこのアルバム冒頭にマンハッタン風なSEが入る他は、ソロ・ピアノで綴った比較的オーソドックスなクリスマス・ミューズ集といえるでしょう。

 ピアノを弾いているのは、先頃物故したローランド・ハナで、ジャズ・ピアニストとしてはクラシカルなタッチが特色の人ですから、ここでもジャジーなムードというよりは、敬虔で荘厳なムードを全面に出しつつ、時にジャジーなムードでふとニューヨークをイメージさせるという仕上がりなっています。個人的には晩年ヴィーナスで残したクラシックを素材にしたピアノ・トリオ作品より、むしろ素材としてはあっている気がします。ただ、この人、ジョン・ルイスほど禁欲的でも遊びがない訳でもないけれど、どことくなく生真面目過ぎて、このアルバムも数曲聴く分にはいいんですけど、通して聴くと、いささか息苦しくなってしまうのが、自分の好みと合わないところかもしれませんね。
コメント
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