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FOURPLAY / Snowbound

2006年12月09日 20時29分57秒 | JAZZ-Fusion
フォープレイのクリスマス・アルバム。1999年の作品ですから、未だリー・リトナーが居た頃の作品ですね(ちなみに最後は2000年の「Yes, Please! 」です)。クリスマス・ミュージックとはいっても、妙に媚びたり、浮かれる訳でもなく、いつもの常なるペースで淡々と演奏しているところはいかにもフォープレイ。そうしたストイックさの中から、なんともいえないゴージャスさや極上の肌触りをにじませるあたりは、まさに「酸いも甘いも....なんとやらの貫禄」というものでしょう。また、アルバム・タイトルにもなっているドナルド・フェイゲンの「スノウバウンド」を取り上げているあたりは、裏狙いも忘れないフォープレイの面目躍如といったところでしょうか(この曲クリスマス・ソングだったんですねぃ)。

 曲目的には、アルバム・タイトルにもなっている前述の「スノウバウンド」がフェイゲンの作った気持ち良いリズムとコーラスをそのまま拝借して、リー・リトナーとボブ・ジェームスの掛け合いで進んでいくあたり実に快適なアレンジになってます。私の好きな「ザ・クリスマス・ソング」はエリック・ベネット(R&B系の人らしい)をフィーチャーした、今時なソウルを感じさせる仕上がり、「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」と「ザ・クリスマス・ソング」の次くらいに好きなクリスマス・ソング「クリスマス・タイム・イズ・ヒア」は、リトナーのアコギをフィーチャーしたちょいとトロピカルなアレンジ。「サンタが町にやってくる」はビッグ・バンドをフィーチャーして、ゴスペル風なアレンジで手あかのついたこの曲を彼ららしくひっくりかえしてみせます。

 あと、このアルバムは一種のアレンジ物、アダプテイション物ということで、当然といえば当然ですが、全般にボブ・ジェームス色が強い仕上がりとなってます。そのあたりを良く出しているのが、「もみの木変奏曲」といったところですか。ついでにアルバム全体を通じて、ラリー・カールトンがすっかりフォープレイに馴染んでしまった今聴くと、ウェス風なオクターブ奏法を時折だすリトナーのプレイが妙に懐かしいです。

※ 今読み返したみたら、どでかい間違い、ギターはリー・リトナーじゃなく、ラリー・カールトンですね。あぁ、恥ずかしい(笑)。そのうち書き換えます。
コメント
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