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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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海底軍艦

2006年12月30日 21時25分39秒 | MOVIE
 年末になると何故か思い出す小説といえば「日本沈没」、ですが映画といえばダントツでこれです。私が子供頃、つまり昭和40年代は学校が冬休みに入ると、国営民放に限らず夕方なると、必ずといってもいいほどこの手の特撮映画を特番的に放映してたものですが、年末の朝、届いた新聞広げて番組表観て「おっも、今日はガス人間第1号だ」とか「マタンゴかぁ、あれ怖いからなぁ」とか思いながら、わくわくしながら、こたつに入って夕方が来るのを待ったものです。

 この作品もおそらくその時に観たんでしょうが、挺身隊がムー帝国に侵入する場面(伊福部先生の音楽でいうと「挺身隊出動」のところですね)とか、ムー帝国皇帝(小林哲子!)が壊滅されたムー帝国へ戻ろうとして、海に飛び込んで消えていくエンディングのシーン(これも先生特有の全てが浄化されるようなエンディング音楽が聴かれます)などみると、本当に何故なんだか、駅前にお飾り売る露天商が並び、人が忙しそうに行き交いする歳末風景思い出します。ちなみに、他の特撮系の映画ではそういうことは全くないので、何か忘れてしまったキーワードがあるのかもしれませんね。うーん、なんなのだろう?。

 ちなみにこの映画のキーワードは「愛国心」です。ただし、昨今の趨勢とは全く逆で、恐るべき兵器をつくりあげてしまった神宮司大佐の持つ古い愛国心が、皆の説得ににより全世界的な博愛心のようなもの超克されるというのがサブストーリーになっていますが、戦争が終わってまだ20年たらずの日本では、こういう筋書きがある種のリアリティがあったのかと思うと、なかなか面映ゆいものがありますね。
コメント
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